測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問4
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問題
測量士補試験 平成30年度(2018年) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、地球の形状及び位置の基準について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 地球上の位置を緯度、経度で表すための基準として、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体が用いられる。
- 標高は、楕円体高とジオイド高を用いて計算することができる。
- ジオイドは、重力の方向と直交しており、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体に対して凹凸がある。
- 地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高が計算できる。
- ジオイド高は、ある地点において、平均海面を陸側に延長したと仮定した面から地表面までの高さである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:正しい
地球上の位置を経緯度で表すための基準としては、ジオイドに適合するような回転楕円体を、地球と関連付けたものを採用します。
2:正しい
標高=楕円体高ージオイド高 より求めることができます。
3:正しい
ジオイド面は、平均海面を陸地内部まで延長した時にできる仮想の面であり、重力の方向と直交します。
ジオイド面は、地球内部の質量分布の不均質などにより凹凸があります。
4:正しい
地心直交座標系の座標値は、GNSS測量機を使った基準点測量の基線解析結果から求められ、この座標値から緯度、経度及び楕円体高が計算できます。
5:間違い
準拠回転楕円体からジオイド面までの高さが、ジオイド高です。
問題文は標高のことを示しています。
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02
地球の形状及び位置の基準の問題になります。
地球上の位置を緯度、経度で表すための基準として、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体が用いられます。
標高は、楕円体高とジオイド高を用いて計算することが出来ます。
ジオイドは、重力の方向と直交しており、地球の形状と大きさに近似した回転楕円体に対して凹凸があります。
地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高が計算できます。
ジオイド高とは回転楕円体の表面を基準とした平均海面を陸側に延長した面(ジオイド面)までの高さを言います。問題文は標高のことを説明しています。
測量における地球の形状及び位置の基準についての考えを確認しておきましょう。
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03
測量に関する基準に関する問題です。特に、楕円体高、標高、ジオイド高の定義やその違いは、測量士補の試験勉強の非常に重要なポイントとなりますので、正確に覚えておく必要があります。
実際の地球の形状は複雑で実用には向かないため、測量に関して地球上の緯度、経度を表示する基準として、近似した回転楕円体を用いますので、正しいです。ちなみに、日本で使用されるのはGSR80楕円体です。
標高は、楕円体高からジオイド高を差し引いて計算されるので、正しいです。
ジオイドは、平均海面を陸側に延長した面と仮定した面のことなので、重力方向と垂直に交わります(直行します)。また、近似回転楕円体に対して凸凹があります。従って、正しいです。
地心直交座標系とは、GNSS測量機を用いた測量で求められる座標値のことです。地心直交座標系の座標値から、当該座標の地点における緯度、経度及び楕円体高(標高ではないので注意)が計算できます。従って、正しいです。
ジオイド高は、ある地点において、楕円体高から平均海面を陸側に延長したと仮定した面(ジオイド)までの高さのことをいいます。設問は、標高のことを述べています。従って、誤りです。
標高、ジオイド高、楕円体高に関する問題は、毎年必ず出題されるといっていいほどの頻出問題です。その定義や基本的な性質をよく確認しておきましょう。
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