測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問5
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問題
測量士補試験 平成30年度(2018年) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
次のa~eの文は、トータルステーションを用いた基準点測量の作業内容について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。
a. 測量作業を実施するに当たっては、基準点配点図、既設基準点の成果表及び点の記などを準備する。
b. 新点の位置は、平均計画図に基づき後続作業での利用などを考慮して、適切な位置に選定する。
c. 新点位置に永久標識を設置した後に、土地の所有者又は管理者から承諾を得る。
d. 観測においては、水平角観測、鉛直角観測及び距離測定を1視準で同時に行う。
e. 点検計算は、平均計算の結果を用いて行う。
a. 測量作業を実施するに当たっては、基準点配点図、既設基準点の成果表及び点の記などを準備する。
b. 新点の位置は、平均計画図に基づき後続作業での利用などを考慮して、適切な位置に選定する。
c. 新点位置に永久標識を設置した後に、土地の所有者又は管理者から承諾を得る。
d. 観測においては、水平角観測、鉛直角観測及び距離測定を1視準で同時に行う。
e. 点検計算は、平均計算の結果を用いて行う。
- a,b
- a,c
- b,d
- c,e
- d,e
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この過去問の解説 (3件)
01
a:正しい
基準点測量は、既知点に基づいて新点である基準点の位置を定める作業です。
測量にあたっては、基準点配置図、既設基準点の成果表及び点の記などを準備します。
b:正しい
新点は、のちの細部測量の基準点として用いられるので、点間の視通や観測機器の運搬といった作業がしやすいように選ぶ必要があります。
c:間違い
新点位置に永久標識を設置する前に、土地の所有者または管理者から承諾を得る必要があります。
d:正しい
トータルステーションを用いた観測では、水平角観測、鉛直角観測及び距離測定を1視準で同時に行うことが原則となっています。
e:間違い
点検計算は再測が必要かどうかを現地で判断する計算であり、平均計算は許容範囲内にある閉合差を平均化する調整計算を行うものです。
点検計算は、平均計算の前に行います。
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02
トータルステーションを用いた基準点測量に関する問題になります。
c、新点の設置前に土地の所有者又は管理者から承諾を得なければなりません。新点の設置後ではありません。
e、点検計算とは、全ての観測を終え、水平角・標高・座標値の併合差を算出し制度を確認する作業をいいます。点検計算は平均計算の前に行わなければなりません。
トータルステーションを用いた基準点測量の作業内容について確認しておきましょう。
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03
トータルステーションを用いた基準点測量の特徴に関する問題です。トータルステーションは、基準点測量において非常に重要な役割を担う機器です。その特徴についてはよく把握しておく必要があります。
(a)測量作業を実施する場合は、事前に、基準点配置図、既設基準点の成果標、点の記などの資料を準備して、平均計画図や作業計画書を作成するので正しいです。
(b)平均計画図は、地形図上において新点の概略位置を決定したものであり、新点は後続の作業での利用を考慮して、適切な位置に設置するので、正しいです。
(c)土地の所有者または管理者からの承諾は、新点に永久標識を設置する前に得なくてはいけませんので、誤りです。
(d)トータルステーションによる観測では、水平角観測、鉛直角観測、距離測定を1視準で同時に行いますので、正しいです。
(e)点検計算は、現地において観測地の良否を求める計算であり、平均計算は、最終の成果を求めるために行われるものです。よって、点検計算において、平均計算の結果を用いることはありえないので、誤りです。
トータルステーションは、基準点測量で必ず使用します。この問題を機会に、その概略をつかんでおきましょう。
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