測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問12

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問題

測量士補試験 平成30年度(2018年) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~dの文は、水準測量で使用するレベルについて述べたものである。( ア )~( エ )に入る語句の組合せとして最も適当なものはどれか。次の中から選べ。

a  電子レベルは、標尺のバーコード目盛を読み取り、標尺の読定値と( ア )を自動的に測定することができる。
b  くい打ち法(不等距離法)により、自動レベルの( イ )を行うことができる。
c  望遠鏡の( ウ )を調整し、十字線が明瞭に見えるようにしてから、目標物への焦点を合わせることで、視差による誤差を小さくできる。
d  電子レベル及び自動レベルの点検調整では、チルチングレベルと同様に( エ )を調整する必要がある。
  • ア:距離  イ:鉛直軸の調整  ウ:対物レンズ  エ:円形気泡管
  • ア:標高  イ:視準線の調整  ウ:対物レンズ  エ:棒状気泡管
  • ア:比高  イ:鉛直軸の調整  ウ:接眼レンズ  エ:棒状気泡管
  • ア:比高  イ:鉛直軸の調整  ウ:対物レンズ  エ:円形気泡管
  • ア:距離  イ:視準線の調整  ウ:接眼レンズ  エ:円形気泡管

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:5

解説
a
電子レベルは、標尺のバーコード目盛を読み取り、標尺の読定値と距離を自動的に測定することができます。
電子レベルとバーコード標尺はセットで使用します。

b
くい打ち法(不等距離法)により、自動レベルの視準軸の調整を行うことができます。

c
観測着手の前には、望遠鏡の接眼レンズを調整し、十字線が明瞭に見えるようにしてから、目標物への焦点を合わせることで、視差による誤差を小さくしなければなりません。

d
電子レベル及び自動レベルの点検調整では、円形気泡が円形水準器の中心に来るように円形気泡管を調整する必要があります。

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02

水準測量に関する問題です。

選択肢5. ア:距離  イ:視準線の調整  ウ:接眼レンズ  エ:円形気泡管

ア:○

電子レベルは標尺の読定値と距離を自動で測定します。

イ:○

視準線の調整の説明になります。

ウ:○

十字線が明瞭に見えるように調整するネジは接眼レンズの調整です。

エ:○

電子レベル及び自動レベルの点検調整では、チルチングレベルなどの点検調整は円形気泡管になります。

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03

レベルと標尺に関する問題です。レベルを使った水準測量について、ある程度のイメージをつかんでいれば、感覚的に解ける問題です。

選択肢5. ア:距離  イ:視準線の調整  ウ:接眼レンズ  エ:円形気泡管

(ア)には「距離」が入ります。電子レベルは、標尺のバーコードを読み取り、標尺の読定値と距離を自動的に測定します。

(イ)には「視準線の調整」が入ります。くい打ち法(不等距離法)により調整するのは、レベルの視準線です。

(ウ)には「接眼レンズ」が入ります。視差を軽減するためには、望遠鏡の接眼レンズの方で、十字線が明瞭に見えるように調整します。

(エ)には、「円形気泡管」が入ります。代表的なレベルとして、電子レベル、オート(自動)レベル、チルチングレベルがありますが、これらに共通する点検調整として、円形気泡管の点検があげられます。

まとめ

接眼レンズで、十字線が明瞭に見えるように調整するとか、電子レベルが標尺のバーコードを読み取って標尺の読定値と距離を同時に計測することなどは、感覚的にわかります。こういったところは覚えやすいので、確実に理解しておきましょう。

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