測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問16
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問題
測量士補試験 平成30年度(2018年) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、公共測量における地形測量のうち、現地測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 細部測量とは、地形、地物などを測定し、数値地形図データを取得する作業である。
- トータルステーションを用い、地形、地物などの測定を放射法により行った。
- 地形の状況により、基準点からの測定が困難なため、TS点を設置した。
- 設置したTS点を既知点とし、別のTS点を設置した。
- 障害物のない上空視界の確保されている場所で、GNSS測量機を用いてTS点を設置した。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説
1:正しい
細部測量とは、地形、地物などを測定し、数値地形図データを取得する作業です。
2:正しい
トータルステーションによる、地形・地物の測定は放射法により行うように規定されています。
3:正しい
地形・地物などの状況により、基準点にトータルステーションを整置して細部測量を行うことが困難な場合は、TS点を設置することができます。
4:間違い
設置したTS点を既知点として、別のTS点を設置することは、精度の低下を招くことになるので認められていません。
5:正しい
GNSS測量は、電波障害を起こすもの以外は天候の影響にもほとんど左右されずに観測できるので、 障害物のない上空視界の確保されている場所で、GNSS測量機を用いてTS点を設置することは可能です。
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02
現地測量に関する問題です。
×
精度が損なわれるため、【設置したTS点を既知点とし、別のTS点を設置】は間違いになります。
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03
現地測量に関する問題です。なお、現地測量は、現地においてTS又はGNSS測量機を用いて、地形・地物等を測定し、数値地形図データを作成する作業を言います。
細部測量(現地測量という場合もあります。)は、現地においてTS又はGNSS測量機を用いて、地形・地物等を測定し、数値地形図データを作成する作業を言うので、本肢は正しいです。
トータルステーションを使った現地測量では、放射法を使うのが一般的です。これは、トータルステーションの特性を最大限に活かし、効率よく観測を行うためです。よって、本肢は正しいです。
地形の状況により、基準点にトータルステーション等を設置して現地測量することが困難な場合、基準点に代わるTS点を設置することができます。よって、本肢は正しいです。
精度が損われるため、TS点からTS点の設置は行えない。TS点は、必ず既知点を基準点として設置しなければなりません。従って、本肢は誤りです。
TS点の設置はTSまたはGNSS測量機を用いて行われます。GNSS測量機を用いたTS点の設置は、キネマティック法又はRTK法、ネットワーク型RTK法によって行われます。よって、本肢は正しいです。
この問題は、必ず既知点を基準点としてTS点を設置しなければならない、ということがわかっていれば解けます。この知識は実務でも重要です。
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