測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問20
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問題
測量士補試験 平成30年度(2018年) 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、航空レーザ測量について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
- 航空機からレーザパルスを照射し、地表面や地物で反射して戻ってきたレーザパルスを解析し、地形などを計測する測量方法である。
- 空中写真撮影と同様に、データ取得時に雲の影響を受ける。
- 対地高度以外の計測諸元が同じ場合、対地高度が高くなると、取得点間距離が短くなる。
- フィルタリング及び点検のための航空レーザ用数値写真を同時期に撮影する。
- 計測したデータには、地表面だけでなく、構造物や植生で反射したデータも含まれる。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説
1:正しい
航空レーザ測量とは、航空機からレーザパルスを照射し、地表面や地物から反射して戻ってきたレーザパルスを解析し、標高を計測する測量方法です。
2:正しい
航空レーザ測量は、天候条件としては降雨や降雪、濃霧によりレーザが反射するなどの影響を受けます。
雲に関しては、雲が航空機より下にある場合は影響を受け、航空機より上にある場合は計測可能です。
3:間違い
航空レーザ測量で取得するデータは空中から地表を撮影した画像データなので、対地高度が高くなるに従い、取得点間距離は広くなります。
4:正しい
航空レーザ用数値写真は、航空レーザ計測と同時期に撮影することが標準とされています。
5:正しい
航空レーザ計測で取得するデータには、地表面の他に構造物や植生で反射したデータも含まれています。
地表面だけの標高データを作成するために、フィルタリングを行う必要があります。
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02
航空レーザ測量に関する問題です。
×
対地高度が高くなると、取得点間距離が長くなります。
【短く】はなりません。
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03
航空レーザー測量に関する問題です。ちなみに、航空レーザ測量とは、航空機に搭載したレーザスキャナから地上にレーザ光を照射し、地上から反射するレーザ光との時間差より得られる地上までの距離と、GNSS測量機、IMU(慣性計測装置)から得られる航空機の位置情報より、地上の標高や地形の形状を調べる測量方法です。
航空レーザー測量は、レーザー測距装置により、地上を左右にスキャンしながら、地表からの反射時間により、航空機と地上との距離を測定して、地上の三次元座標を求める測量方法です。なお、レーザーパルスとは、レーザー測距装置から放たれる電波であり、短い時間で点滅を繰り返します。従って、正しいです。
空レーザー測量は、航空機からレーザーを照射して計測を行うため、天候に左右されます。当然、雲の影響もうけます。従って、正しいです。
レーザーは放射状に放たれるため、航空機の対地高度が高くなると、取得点間距離は長くなるので、本肢は誤りです。
航空レーザー用数値写真は、レーザー計測と同時に撮影された空中から地上を撮影した画像データで、レーザー計測結果の点検に用いられます。従って、正しいです。
航空レーザー測量で取得されたデータには、建物や植生など、レーザーを反射させるものの高さも含まれています。地表面以外のデータを取り除く作業(フィルタリング)を行うと、地表面のグランドデータ(三次元座標データ)になります。従って、正しいです。
航空レーザー測量に関する問題では、それほど深い理解を求める問題は出題されないのですが、基本的な知識は習得しておく必要があります。
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