測量士補の過去問
平成30年度(2018年)
問21

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問題

測量士補試験 平成30年度(2018年) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

図21は、国土地理院刊行の1/25,000地形図の一部(縮尺を変更、一部を改変)である。次の文は、この図に表現されている内容について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
問題文の画像
  • 龍野新大橋と鶏籠山の標高差は、およそ190mである。
  • 龍野のカタシボ竹林は、史跡、名勝又は天然記念物である。
  • 龍野橋と龍野新大橋では龍野新大橋の方が下流に位置する。
  • 裁判所と税務署では税務署の方が北に位置する。
  • 本竜野駅の南に位置する交番から警察署までの水平距離は、およそ1,320mである。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:4

解説
1:正しい
地形図の「龍野新大橋」の注記の上方に28mの標高点があり、「鶏籠山」の注記の東側に218mの標高点があることから、標高差はおよそ190mであることが分かります。

2:正しい
地形図西側中央付近に、「龍野のカタシボ竹林」の注記があります。
そこには、史跡、名勝または天然記念物を表す地図記号があることから、正しいことが分かります。

3:正しい
「龍野橋」の注記の上方に29mの標高点があり、「龍野新大橋」の注記の上方に28mの標高点があることから、龍野新大橋の方が下流に位置することが分かります。

4:間違い
裁判所の地図記号は地形図の中央西側付近に位置し、税務署の地図記号は「龍野新大橋」の東側に位置していることから、税務署の方が南に位置することが分かります。

5:正しい
本竜野駅の南に位置する交番の地図記号から警察署の地図記号までの図上における距離を測定します。
その距離と、地形図下に記載しているスケールとの比較で水平距離を求めます。

参考になった数4

02

地形図に関する問題です。

選択肢4. 裁判所と税務署では税務署の方が北に位置する。

×

方位記号で方角を確認すると、裁判所の方が税務署より北に位置しています。

参考になった数1

03

地形図の読図に関する問題です。地形図上の距離を計測させる問題が出るので、そのときは、定規を使用します。

選択肢1. 龍野新大橋と鶏籠山の標高差は、およそ190mである。

地形図上で鶏籠山の標高は「218」、龍野新大橋の標高は「28」となっています。「218」から「28」を引くと標高差が計算され、それが190mとなるので、本肢は正しいです。

選択肢2. 龍野のカタシボ竹林は、史跡、名勝又は天然記念物である。

地形図上で、「龍野のカタシボ竹林」のそばに「史跡、名勝、天然記念物」の地図記号がるため、本肢は正しいです。

選択肢3. 龍野橋と龍野新大橋では龍野新大橋の方が下流に位置する。

地形図のほぼ中央を流れる川の最下部に川の流れを表示する地図記号があり、それは、地形図上で北から南に川が流れていることを示していますので、龍野新大橋の方が下流にあります。よって、本肢は正しいです。(方位記号は地図の右下隅にあります。)

選択肢4. 裁判所と税務署では税務署の方が北に位置する。

税務署の地図記号と、裁判所の地図記号では、裁判所の地図記号の方が北にありますので、本肢は誤りです。

選択肢5. 本竜野駅の南に位置する交番から警察署までの水平距離は、およそ1,320mである。

地形図上で、本竜野駅の南に位置する交番と警察署までの水平距離を測ると、おおよそ59㎜あります。一方、地形図の下にある縮尺記号では、地上で1,000mは地図上で44.5㎜となっています。比例計算を行うと、59㎜/44.5㎜=X/1,000、これをXについて解くと、59/44.5×1,000=1326mとなります。よって、本肢は正しいです。

まとめ

地形図の読図の問題を解くためには、まず、地図記号をしっかり覚えることです。また、基準点、水準点、等高線の読み方を理解することも重要です。そして、縮尺記号を使った比例計算で、地図上の距離から地上の距離を計算する方法も習得しなればなりません。

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