測量士補の過去問
令和元年度(2019年)
問16

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問題

測量士補試験 令和元年度(2019年) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、地形測量における等高線による地形の表現方法について述べたものである。明らかに間違っているものはどれか。次の中から選べ。
  • 主曲線は、地形を表現するための等高線として用いるため、原則として省略しない。
  • 計曲線は、等高線の標高値を読みやすくするため、一定本数ごとに太く描かれる主曲線である。
  • 補助曲線は、主曲線だけでは表せない緩やかな地形などを適切に表現するために用いる。
  • 傾斜の急な箇所では、傾斜の緩やかな箇所に比べて、等高線の間隔が広くなる。
  • 閉合する等高線の内部に必ずしも山頂があるとは限らない。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:4

1:〇

主曲線は等高線の中で1m間隔など一番基本的な等高線であり、省略することはできません

2:〇

計曲線は5m間隔など主曲線の5本目を太線で表します。

3:〇

主曲線の1/2や1/4で描かれる曲線を補助曲線と言い、主曲線では表せない細かい地形などを表現するために用いられます。

4:✕

等高線の間隔が広い場合は傾斜が緩やかで、狭い場合は急傾斜な土地を表しています。

5:〇

等高線が閉合している場合、山頂付近と窪地付近の場合があります。

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02

解答:4

解説
1:正しい
主曲線は、地図上で正確に緩急を表現するため、原則として省略しません。

2:正しい
計曲線は、等高線の標高値を読みやすくするため、主曲線の5本目ごとに太い実線で描かれる主曲線です。

3:正しい
補助曲線は、主曲線だけでは表せない緩やかな地形などを適切に表現するために用います。

4:間違い
等高線の間隔は、急傾斜なら狭く、緩傾斜であれば広くなります。

5:正しい
等高線が閉合する場合は、山頂に限らず凹地の場合もあります。

参考になった数2

03

地形測量における等高線に関する問題です。等高線に関する基本的な知識は、地形測量だけでなく、地図読解においても、必須です。

選択肢1. 主曲線は、地形を表現するための等高線として用いるため、原則として省略しない。

主曲線は、最も基本的な等高線のため、省略することはできません。ちなみに、縮尺1/25,000の地図では、等高線の間隔は10mです。

選択肢2. 計曲線は、等高線の標高値を読みやすくするため、一定本数ごとに太く描かれる主曲線である。

等高線には、大きく分けると、主曲線、計曲線、補助曲線の3種類があります。計曲線は、主曲線の5本ごとに太線で描かれる主曲線のことを言い、地図上で2点間の標高差を求める際などに、計曲線を数えると便利です。補助曲線は、

選択肢3. 補助曲線は、主曲線だけでは表せない緩やかな地形などを適切に表現するために用いる。

補助曲線は、主曲線間隔の2分の1や4分の1で描かれる、主曲線を補助する等高線のことを言います。主曲線だけでは、地図上で土地の地形を表現しきれないときなどに使います。

選択肢4. 傾斜の急な箇所では、傾斜の緩やかな箇所に比べて、等高線の間隔が広くなる。

傾斜の急な箇所では、傾斜の緩やかな箇所に比べて、等高線の間隔が狭くなります。地図上で、等高線の間隔が極端に狭くなっていると、その場所は「崖」です。

選択肢5. 閉合する等高線の内部に必ずしも山頂があるとは限らない。

閉合する等高線の内部は、必ず山頂か凹地があります。凹地がある場合もあるので、必ず山頂があるとは限りません。

まとめ

地図(地形図)を読み慣れている人であれば、等高線の間隔が狭いとその場所は「崖」とわかるので、「傾斜が急な場所では、等高線間隔が広くなる」と述べている肢は誤りであるとすぐに気がつきます。普段から地図に親しんでおくとよいことがあります。

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