測量士補の過去問
令和元年度(2019年)
問17

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問題

測量士補試験 令和元年度(2019年) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

数値地形モデル(以下「DTM」という。)の標高値の点検を、現地で計測した標高値との比較により実施したい。標高値の精度を点検するための値σを表17に示す5地点における現地で計測した標高値とDTMの標高値から算出し、最も近いものを次の中から選べ。
ただし、σは、計測地点の数をN個とした場合、現地で計測した標高値とDTMの標高値との差を用いて式17で求めることとする。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
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この過去問の解説 (3件)

01

解答:3

解説
各点の標高値の差の2乗を求め、合計します。

・23.5 - 23.4 = 0.1
 0.1*0.1 = 0.01
・45.9 - 46.0 = -0.1
 -0.1*-0.1 = 0.01
・102.1 - 101.7 = 0.4
 0.4*0.4 = 0.16
・10.9 - 11.4 = -0.5
 -0.5*-0.5 = 0.25
・132.8 - 132.2 = 0.6
 0.6*0.6 = 0.36

0.01 + 0.01 + 0.16 + 0.25 + 0.36 = 0.79

合計値を問題文の式に当てはめます。
√0.79/5 = √79/500
= √79√5*√100
= 8.88819/2.23607*10
= 8.88819/22.3607
≒ 0.39749
≒ 0.40m

以上から、選択肢の3が答えとなります。

参考になった数16

02

解答:3

各地点の標高値の差を計算し、その二乗を計算します。

地点1:23.5-23.4=0.1   0.1×0.1=0.01

地点2:45.9-46.0=-0.1   -0.1×-0.1=0.01

地点3:102.1-101.7=0.4  0.4×0.4=0.16

地点4:10.9-11.4=-0.5   -0.5×-0.5=0.25

地点5:132.8-132.2=0.6  0.6×0.6=0.36

上記の結果を問題文の公式に代入します。

σ=√(0.01+0.01+0.16+0.25+0.36)/5=√0.79/5

=√0.158=0.39749≒0.40mとなります。

参考になった数6

03

最確値と標準偏差の計算の問題です。この問題は、幸い、σの計算式が設問であたえられていますので、問題文を正確に読んで、数式を立てて計算し、最後に、σを求める式に数値を代入すれば、答えが出ます。

選択肢3. 0.40m

まず、最初に、地点番号ごとに、現地で計測した標高値とDTMの標高値の差を求めます。(単位m)

地点1 (23.5-23.4)=0.1

地点2 (45.9-46.0)=-0.1

地点3 (102.1-101.7)=0.4

地点4 (10.9-11.4)=-0.5

地点5 (132.8-132.2)=0.6

次に、上記で計算した標高値の差の二乗を計算します。

地点1  0.1×0.1=0.01

地点2 -0.1×-0.1=0.01

地点3  0.4×0.4=0.16

地点4 -0.5×-0.5=0.25

地点5  0.6×0.6=0.36

次に、地点1から地点5までの、標高差の二乗の値を合算します。

(0.01+0.01+0.16+0.25+0.36=0.79)

最後に、この値を設問で与えられている、標高値の精度を点検するための値に代入します。

σ=√(0.79)/5=√0.158=約0.1×√16=0.40(m)

これが答えになります。

まとめ

最確値と標準偏差の計算の問題は、難しい問題が出題される年もありますが、この問題は、設問を注意深く読めば、解法が分かるようになっていて、さらにσを求める公式も設問で与えられていますので、簡単な問題といえましょう。

参考になった数4