測量士補の過去問
令和元年度(2019年)
問18

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問題

測量士補試験 令和元年度(2019年) 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa~eの文は、空中写真測量の特徴について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の中から選べ。

a 現地測量に比べて、広域な範囲の測量に適している。
b 空中写真に写る地物の形状、大きさ、色調、模様などから、土地利用の状況を知ることができる。
c 他の撮影条件が同一ならば、撮影高度が高いほど、一枚の空中写真に写る地上の範囲は狭くなる。
d 高塔や高層建物は、空中写真の鉛直点を中心として放射状に倒れこむように写る。
e 起伏のある土地を撮影した場合でも、一枚の空中写真の中では地上画素寸法は一定である。
  • a、c
  • a、d
  • b、d
  • b、e
  • c、e

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この過去問の解説 (3件)

01

解答:5

解説
a:正しい
空中から測量できることから、現地測量よりも広域な範囲の測量をすることができます。

b:正しい
空中写真に写っている地物の形状、大きさ、色調、階調、大きさ、模様などから、土地利用の状況を知ることができます。

c:間違い
撮影高度以外の撮影条件が一定である場合に、撮影高度が高ければ、空中写真に写る地上の範囲は広くなります。

d:正しい
高塔や高層建物は、空中写真の鉛直点(写真の中心)を中心にして放射状に写ります。

e:間違い
地上画素寸法は撮影高度によって異なるものになるので、起伏のある土地では地上画素寸法は一定にはなりません。

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02

解答:5

a:〇

空中写真測量は航空機を使用し、上空から撮影した空中写真によって地形図等を作成するため、広い範囲の測量作業が可能となります。

b:〇

撮影された空中写真を用いて、写真内に写っている土地の状況を色や形状、陰影などを手掛かりに判別します。

c:✕

撮影範囲は撮影高度が高いほど範囲が広くなり、低いほど狭くなります。

d:〇

空中写真は中心投影であり、高い構造物等は中心から放射状に写りこみます。

e:✕

起伏がある土地では、飛行機の撮影高度が小さい(標高が高い土地)ほど画素寸法は小さく、撮影高度が大きい(標高の低い土地)ほど画素寸法が大きくなります。

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03

空中写真測量の特徴に関する問題です。空中写真測量のごく基本的な知識があれば、解くことができます。

選択肢5. c、e

(a)空中写真測量は、航空機に搭載した写真機から撮影した写真を使って測量しますので、視通のある範囲に限定される現地測量よりも、広範囲な測量が可能です。よって、正しいです。

 

(b)写真判読は、空中写真に写し込まれた土地の情報を、その色調、形状、陰影、色彩などから、判読する技術で、空中写真測量では写真判読を当然に行います。よって、正しいです。

 

(c)撮影高度が高くなれば高くなるほど、1枚の空中写真に写る地上の範囲は広くなります。これは、実際に航空機の中から写真を撮ることをイメージすると、簡単にわかります。よって、誤りです。

 

(d)空中写真は、中心投影(空中の1点から地上全体を見る形のこと)です。中心投影では、高塔や高層建物は、写真中心(主点)から倒れ込むように写ります。よつて、正しいです。

 

(e)起伏のある土地では、地上画素寸法は異なります。低い土地では、その分、対地高度が高くなるので地上画素寸法が大きくなり、高い土地では、その分、対地高度が低くなるので、地上画素寸法が小さくなります。よって、誤りです。

まとめ

飛行機に乗って、高い空からカメラで地上の写真を撮るイメージをつかむことは、空中写真測量の問題を解くうえで、大切です。問題によっては、それだけで解ける問題もあるし、計算問題の勉強でも、このイメージがあると、公式がスムーズに頭の中に入ってきます。

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