問題
a 点検路線は、既知点と既知点を結合させる。
b 点検路線は、なるべく長いものとする。
c すべての既知点は、1つ以上の点検路線で結合させる。
d すべての単位多角形は、路線の1つ以上を点検路線と重複させる。
e 点検計算(水平位置及び標高の閉合差)の結果が許容範囲を超えた場合は、点検路線の経路を変更して再計算する。
a.〇
閉合差を求めるため、既知点と既知点を結合させる必要があります。
b.×
点検路線を長くすると、再測を必要とする区間の判別が付きにくい為、なるべく短くする必要があります。間違いです。
c.〇
各既知点間の閉合差を求める必要があるため、1つ以上の点検路線で結合させる必要があります。正しいです。
d.〇
再測を必要とする区間を判別するため、路線の1つ以上を重複させる必要があります。正しいです。
e.×
点検計算の許容値を超えた場合は、経路変更ではなく再測を行うなどの適切な対応が必要となります。間違いです。
よって問の答えは 4 となります。
トータルステーションを用いた基準点測量の点検計算に関する問題です。
b:×
点検路線は、なるべく【短い】ものとする。
【長い】ではありません。
e:×
結果が許容範囲を超えた場合は【再測】などをする必要があります。
点検路線の経路を変更しても点検計算できません。
この問題は、TS(トータルステーション)を用いた基準点測量の点検計算について、誤った記述を選ぶものです。
正確な測量結果を出すためにも、重要な作業なので、覚えるようにしましょう。
a,cともに正しい記述です。
aについては、既知点と既知点を結合することで、その閉合差を求めることができるからです。
cについては、閉合差を各既知点間で求めるために必要な作業です。
a,dともに正しい記述です。
どの路線を再測する必要があるかを判別するためにも、少なくとも1以上の点検路線との重複は、
必要です。
bのみ誤った記述です。
点検路線が長いと、どの部分で再測が必要かわかりづらくなってしまいます。
なるべく短くすることが理想です。
b,eともに誤った記述です。
許容値を超えた場合、経路を変更しては正しい点検計算をすることはできません。
再測することなどが必要となります。
eのみ誤った記述です。