測量士補の過去問 令和4年度(2022年) 問22
この過去問の解説 (3件)
地図の投影法などに関する問題になります。
メルカトル図法は、投影要素は正角図法、投影法は円筒図法の正角円筒図法です。
UTM図法とは、地球の表面を経度方向に6°ごとに60のゾーンに分けて01~60までの番号を付け、経度帯毎にガウス・クリューゲル図法で投影したものになります。
平面直角座標系の投影法は、ガウス・クリューゲル図法で投影されています。
正距図法は、地球上の距離と地図上の距離を正しく対応させる図法になります。地図上の任意の2点間を結ぶ距離が、地球上の距離と正しい比率で表されます。
正積図法とは、任意地点の地図上の面積とそれに対応する地球上の面積を正しい比率で表します。
地図投影法に関する問題です。
説明文は正しいです。
投影法は正角図法、正距図法、正積図法の3手法あります。
その中でメルカトル図法は、球面上の角度が地図上に正しく表現される正角円筒図法です。
説明文は正しいです。
ユニバーサル横メルカトル図法(UTM図法)とは、
ガウス・クリューゲル図法により投影されたものを、
世界共通の基準に従って作成された地図です。
球形を地図に投影する時にずれが生じてしまうため、
北緯84度から南緯80度の間の地域を経度差6度ずつの範囲に分割して投影するようにします。
説明文は正しいです。
日本で用いられている平面直角座標系は、ガウス・クリューゲルの等角投影法によるもので、
座標原点を通る子午線は等長に、図形は等角の相似形に投影されます。
説明文は間違いです。
正距図法とは地図上の任意の2点間を結ぶ距離が、
地球上の距離と正しい比率で表す図法です。
よって、【すべての地点間の距離】というのは誤りです。
説明文は正しいです。
正積図法とは任意地点の地図上の面積とそれに対応する地球上の面積を、
正しい比率で表す図法です。
この問題は、地図投影法に関して、誤っている記述を選ぶものです。
正しい記述です。
メルカトル図法は赤道で接する直円筒に、地球上の各点を投影することで、平面に投影する図法です。
角度が正しく表示されることが大きな特徴です。
正しい記述です。
通常のメルカトル図法では、高緯度地域で誤差が大きくなってしまいます。
そこで、北緯84度から南緯80度の間の地域を経度差6度ずつの範囲に分割して投影したものです。
正しい記述です。
日本の平面直角座標系は、ガウス・クリューゲル図法によるものです。
誤った記述です。
正距図法は、地図上の任意の2点間の距離が地球上の距離と同様の比率で表されるものです。
よって、「すべての地点間の距離を同一の縮尺で表示」という記述は、誤っています。
正しい記述です。
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