測量士補の過去問
令和4年度(2022年)
問27

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

測量士補試験 令和4年度(2022年) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

地点A, B, Cで囲まれた三角形ABCの土地の面積を算出するため、公共測量で設置された4級基準点から、トータルステーションを使用して測量を実施した。
4級基準点から三角形の頂点にあたる地点A, B, Cを観測した結果は表27のとおりである。この土地の面積は幾らか。最も近いものを次の中から選べ。
なお、関数の値が必要な場合は、巻末の関数表を使用すること。
<関数表>
問題文の画像
  • 945m2
  • 1,006m2
  • 1,067m2
  • 1,128m2
  • 1,189m2

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

座標による面積計算の問題になります。計算方法を確認しましょう。

選択肢4. 1,128m2

4級基準点を原点(0、0)と定め、A~C点の座標を求めていきます。

A点

X=50×cos45°=35.356m Y=50×sin45°=35.356m

B点

X=20×cos90°=0.000m  Y=20×sin90°=20.000m

C点

X=50×cos330°=50×cos30°=43.302m  Y=50×sin330°=-50×sin30°=-25.000m

以下が座標法の公式になります。

S=1/2×n∑(𝑖=1)𝑋𝑖(𝑌𝑖+1−𝑌𝑖−1)

A:35.356×{20.000-(-25.000)} =1591.020

B:0.000×(-25-35.356) =0.000

C:43.302×(35.356-20.000) =664.946

S=1/2×(A+B+C)=1/2(1591.020+0.000+664.946)=1127.983m2=1128m2

となります。

参考になった数11

02

この問題は、ある基準点からの方向角、距離を用いて、

座標そして、その土地の面積を求めるものです。

距離と三角関数より求めます。

選択肢4. 1,128m2

まず、基準点を(x,y)=(0,0)とします。

そして、各点の座標値を求めます。

①Aについて

 X=50×cos45°=35.356m

 Y=50×sin45°=35.356m

②Bについて

 X=20×cos90°=0.000m

 Y=20×sin90°=20.000m

③Cについて

 X=50×cos330°=50×cos30°=43.302m

 Y=50×sin330°=-50×sin30°=-25.000m

④座標より、面積を求めます。

 以下が、求める公式です。

 S=1/2×n∑(𝑖=1)𝑋𝑖(𝑌(𝑖+1)−𝑌(𝑖−1))

 ①~③の座標値を当てはめます。 

 S=1/2×((35.356×(20.000-(-25.000)))

+(0.000×(-25-35.356))

+(43.302×(35.356-20.000))) ≒1128

まとめ

座標値から面積を求められる公式は重要です。

覚えておくようにしましょう。

参考になった数3

03

原点を基準として各地点の観測結果を整理していきます。

選択肢4. 1,128m2

まず地点Aから順に座標を計算していきます。

※関数の値は関数表から引用します。

地点A

X座標値=50×sin45°=50×0.70711≒35.356

Y座標値=50×cos45°=50×0.70711≒35.356

地点B

方向角が真横なのでX座標は0になります。

X座標値=0

Y座標値=20

地点C

X座標値=50×sin60°=50×0.86603≒43.302

Y座標値=50×cos60°=50×0.50000=25

Y座標値は原点からマイナス側にあるので-25とします。

各座標値を元に三角形ABCの面積を計算します。

下記公式に数値を代入します。

S=1/2×n∑(𝑖=1)𝑋𝑖(𝑌𝑖+1−𝑌𝑖−1)

S=1/2×((35.356×(20.000(-25.000)))+(0.000×(-25-35.356))+

  (43.302×(35.356-20.000)))=1127.983≒1128

よって、1128m2が正しいです。

参考になった数1