測量士補の過去問 令和5年度(2023年) 問20
この過去問の解説 (3件)
この問題は、航空レーザ測量について、誤っている記述を選ぶものです。
正しい記述です。
グラウンドデータは、オリジナルデータにフィルタリング処理をして、作成した三次元座標データです。
誤った記述です。
レーザ光は、雲で屈折するなど、天候の影響を受けます。
正しい記述です。
対地高度と、取得点間距離は相対しており、対地高度が高くなると、取得点間距離も長くなります。
正しい記述です。
選択肢の記述にあるような、各種機器やソフトでシステムは構成されています。
なお、作業規程の準則の第542条で定められています。
正しい記述です。
撮影・測量時の天候等でデータにズレが生じるため、同時期に撮影します。
なお、作業規程の準則の第544条で定められています。
作業規程の準則に定められている記載もありますが、状況をイメージすれば、
答えがわかるものも多いです。
なぜ、そういう定めがあるのか、考えることが大切です。
公共測量における航空レーザ測量に関する問題です。基本的には国土交通省告示「作業規程の準則」からの出題ですが、常識的な判断を問う選択肢も含まれています。
国土交通省告示「作業規程の準則」第559条は「 「グラウンドデータの作成」とは、オリジナルデータからフィルタリング処理により地表面 の点群データを作成する作業をいう。」と規定しているので、正しいです。なお、同準則第第557条は「 「オリジナルデータの作成」とは、点群データから調整点成果を用いて点検・調整した三次元点群データを作成する作業をいう。」と規定しているため、第559条の「点群データ」は「三次元点群データ(三次元座標データ)」であることが分かります。
航空レーザー測量では、上空の航空機から地表に向けてレーザー光を発し、その反射光を計測することで、距離や地上の地物の状態を測定する手法のため、雲の影響を受けます。従って、誤りです。
測量士補試験で定番の撮影高度の問題を考えてみると、撮影高度が高くなると、同一の写真上の素子寸法に対応する地上画素寸法が長くなります。これを言い換えると、対地高度が高くなると、取得点間距離が長くなりますので、正しいです。
国土交通省告示「作業規程の準則」第542条は「航空レーザ測量システムは、GNSS/IMU装置、レーザ測距装置及び解析ソフトウェア から構成するものとする。第557条 「オリジナルデータの作成」とは、点群データから調整点成果を用いて点検・調整した三次 元点群データを作成する作業をいう。」と規定しているので、正しいです。ちなみに、「GNSS」は衛星測位システムの総称で、「IUM」は3次元の慣性運動(直行3軸方向の並進運動および回転運動)を検出する装置のことです。
国土交通省告示「作業規程の準則」第544条第1項は「 航空レーザ用数値写真は、空中から地表を撮影した画像データで、フィルタリング及び点検 のために撮影するものとする。」 と規定し、同条第2項は「 航空レーザ用数値写真は、次の各号に留意して撮影するものとする。」と規定し、条文上の「次の各号」の1つである第1号は「 航空レーザ計測と同時期に撮影することを標準とする。」と規定しています。よって、正しいです。
この問題は、「作業規程の準則」から3つの選択肢、一般常識から2つの選択肢で構成されています。「作業規程の準則」も大事ですが、科学や写真に関する一般的な知識を身につけるることも、得点力アップに役立ちます。
航空レーザ測量についての問題です。
正しい
作業規程の準則第382条には
「グラウンドデータは、オリジナルデータのうち地表面の高さを示すデータのみを抽出したデータを標準とし、オリジナルデータからフィルタリングを行い作成する。」
とあります。
間違い。
航空レーザーは天候に左右されます。
正しい。
航空レーザ測量で取得するデータは空中から地表を撮影した画像データであるため、対地高度が高くなると、取得点間距離は広くなります。
正しい。
作業規程の準則第542条には
「航空レーザ測量システムは、GNSS/IMU装置、レーザ測距装置及び解析ソフトウェアから構成するものとする。」
とあります。
正しい。
作業規程の準則第544条には
「航空レーザ用数値写真は、空中から地表を撮影した画像データで、フィルタリング及び点検のために撮影するものとする。
2 航空レーザ用数値写真は、次の各号に留意して撮影するものとする。 一 航空レーザ計測と同時期に撮影することを標準とする。」
とあります。
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