登録販売者の過去問
平成25年度(地域2)
人体の働きと医薬品 問79

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問題

登録販売者試験 平成25年度(地域2) 人体の働きと医薬品 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の使用により生じる排尿困難に関する記述について、(    )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

( a )に働いて、( b )を抑制する作用がある成分が配合された医薬品の使用によって、膀胱の排尿筋の収縮が( c )され、排尿時に尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感等の症状を生じる。
  • ( a )自律神経系、( b )副交感神経系、( c )促進
  • ( a )自律神経系、( b )交感神経系、( c )促進
  • ( a )自律神経系、( b )副交感神経系、( c )抑制
  • ( a )体性神経系、( b )交感神経系、( c )抑制

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この過去問の解説 (4件)

01

正解:3

(a)
末梢神経系のうち、知覚や随意運動をつかさどるのが体性神経系で、生命活動のための不随意な機能をつかさどるのが自律神経系です。排尿は無意識のうちに働く機能で、自律神経系が制御しています。

(b)(c)
自律神経系は、交感神経系と副交感神経系に分けられます。
排尿筋は膀胱の袋を取り巻くように存在しています。排尿筋は交感神経の働きで弛緩して蓄尿し、副交感神経の働きで収縮し排尿します。
医薬品の中には、抗コリン作用という副交感神経系の働きを抑制する作用を持つものが多くあります。このような医薬品では、排尿筋の収縮が妨げられるため排尿困難が生じることがあります。特に前立腺肥大がある人への使用は、排尿困難をさらに悪化させるため注意が必要です。

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02

正解は3です。

末梢神経は、自律神経系と体性神経系の2つに分けられ、自律神経系はさらに、交感神経系と副交感神経系の2つに分けられます。
交感神経系が働くと排尿筋が弛緩し、排尿を抑えます。副交感神経系が働いた場合は排尿筋が収縮し、排尿を促進します。

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03

正解は3です。

「自律神経系に働いて、副交感神経を抑制する作用がある成分」は、抗コリン成分と呼ばれるものです。これは、かぜ薬や鼻炎用点鼻薬のくしゃみ、鼻水の症状緩和や胃液の分泌を抑えたり、腸管運動を抑えたりする胃腸薬に用いられます。

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04

1 (C)促進 が誤りです。
排尿筋の収縮が促進されると尿が排出されやすくなります。

2 (B)交感神経系、(C)促進 が誤りです。
交感神経系を抑制する成分が配合された医薬品を使用すると、排尿筋の収縮が促進され、尿が排出されやすくなります。

4 (A)体性神経系、(B)交感神経系が誤りです。
体性神経系は随意運動や知覚などを担っています。生命や身体機能の維持のために無意識的に働いている機能を担うのが自律神経系で、自律神経系は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。膀胱は身体機能維持のために無意識的に働く臓器なので自律神経系に分類されます。

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