登録販売者の過去問
平成26年度（地域1）
医薬品に共通する特性と基本的な知識 問14

正解は４です。

1→身体の症状や望んでいる医薬品は人それぞれなので、個々に応じて適切な情報を与えることが必要であるといえます。

2→購入時に受ける説明によって、医薬品を使用する際の意識が変わるといえるでしょう。
健康に対する責任を持ち、医薬品を適正に使用していくためには、積極的かつ丁寧な情報提供が欠かせません。

3→一般医薬品は簡単に購入できるため、購入者と使用者が異なることも多くあります。
販売時の良いコミュニケーションによって、使用者にとって最適な医薬品の情報を提供することができるでしょう。

4→一般医薬品の中には、小児や高齢者、妊婦等は、服用を避けるか、注意が必要なものもあります。
医薬品の適正使用のためには、小児や高齢者、妊婦等が使用する可能性があるかについてたずねる必要があります。

1.正しい
　　購入者の個々の状況や症状が違うため、誤った使用方法で使用しないよう、
状況把握とともに情報提供していくことが重要です。


2.正しい
　　自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、
医薬品の適正使用などで健康の維持や改善を図っていくために、
適切な情報提供などでセルフメディケーションの維持向上に働きかけていくことが大切です。


3.正しい
　　一般用医薬品の場合、購入者だけでなく家族も使用できるように買い置きをしている場合もあります。
どんな人が使用する場合があるか、家族に小児や高齢者がいて使用を考えている場合はないか、
情報を得て適切な使用方法が守れるように情報提供することが大切です。


4.誤り
　　小児や高齢者妊娠中の女性が使用する場合には特に注意が必要です。
そのため医薬品を使用する人に、小児や高齢者、妊婦等が想定されるかを、購入者にたずねる必要があります。

1　正しい記述です。

医薬品の購入者が使用者とは限りません。

また、ほかの疾病に対して医薬品をすでに使用している場合、成分の重複にも注意が必要です。

購入者の状況を把握することが、医薬品の適切な使用につながります。

２　正しい記述です。

セルフメディケーションの主役は、一般の購入者です。

専門家は購入者に正確な情報提供を行なって、セルフメディケーションを支援することが大切です。

３　正しい記述です。

高齢者や小児など、家族や周囲の人が代わりに購入するケースはいくらでもあります。

成人では危険性の低い医薬品でも、小児には禁忌の成分などがあるため、購入者と使用者の把握が、医薬品の適正使用には大切です。

４　誤った記述です。

医薬品の成分には、小児や妊婦、そのほか疾病を抱えている人にとって禁忌となるものが複数あります。

医薬品同士の相互作用にも配慮が必要なため、医薬品を使用する人の状況を想定して尋ねることが大切です。