登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問34

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。


a  ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、バセドウ病や橋本病等の甲状腺疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱等)を生じるおそれがある。

b  クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

c  ベンゼトニウム塩化物は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。

d  グリセリンは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
  • (a 、b)
  • (a 、d)
  • (b 、c)
  • (c 、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

a→ ヨウ素系殺菌消毒成分がヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモンの生産に影響を及ぼす可能性があります。
バセドウ病や橋本病等の甲状腺疾患がある人は、治療に悪影響を及ぼすことがあるため使用前に医師に相談することが必要です。

b→ クロルヘキシジングルコン酸塩は、医薬用殺菌薬として用いられ、細菌類の不活性時間が長いとされてます。
口腔内に傷やひどいただれのある人は、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要があります。

c→ ベンゼトニウム塩化物は、細菌に対する抗菌作用を示します。
口腔内の消毒、抜歯創の感染予防等の際に使用されます。
声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めるのは、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸三カリウム、トラネキサム酸といった成分です。

d→ グリセリンは、粘膜を刺激から保護する目的で用いられます。

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02

正解は1

a.正しい
 ヨウ素系殺菌消毒成分を使用することでヨウ素を体内に過量に取り込む可能性があります。
 甲状腺に問題がなければ使用することに大きな問題はありませんが、バセドウ病や橋本病等の甲状腺疾患で治療されている場合には、ホルモンの値に影響が出ることがありますから、避けたほうがようでしょう。


b.正しい
 クロルヘキシジングルコン酸塩が配合されたものでは、粘膜への使用や損傷皮膚での使用で強い刺激やアナフィラキシーが起こる危険性があるため、使用が禁止されています。
 口腔内に傷やひどいただれがあるときには使用しないよう注意が必要です。


c.誤り
 ベンゼトニウム塩化物は、殺菌・消毒に用いられる成分です。抜歯後の感染予防などの用いられます。
 喉の炎症症状を鎮める抗炎症成分には、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸三カリウム、トラネキサム酸などが用いられます。


d.誤り
 グルセリンは粘膜保護を目的に潤滑剤や保護剤として使用されます。
 口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられるのはcのベンゼトニウム塩化物です。

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03

正解は1です。

a.正:口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)では
 ヨウ素系殺菌消毒成分と
 バセドウ病や橋本病等との関係を
 問題として出題してくる傾向は高いです。
 ここは確実に答えられるように覚えておきましょう。

b.正:口腔内に傷やただれがあると、強い刺激がある。
 つまり「しみる」ということです。
 ほとんどの医薬品ではどこの体の部位でも
 強い刺激が起きるおそれがある場合は
 使用を控えるようになっています。

c.誤:ベンゼトニウム塩化物に限らず、
「~塩化物」とある成分は基本抗菌成分です。
 いろんな医薬品で出てきますので押さえておきましょう。

d.誤:グリセリンは保護でもあり保湿です。
 手のひびやあかぎれの対策、
 また浣腸にも使われています。

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