登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問39

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺)の緩和等を目的として使用される。

b  大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。

c  ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。

d  パンテチンは、LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、HDL産生を高める作用があるとされる。
  • a 正   b 正   c 正   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 誤   c 正   d 正
  • a 誤   b 正   c 正   d 正
  • a 正   b 正   c 正   d 正

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

a→ 高コレステロール改善薬は、コレステロールや中性脂肪の値を適正値に戻し、抹消血行障害等の緩和を目的としています。

b→ ソイステロールは、大豆由来成分で、コレステロールに対して吸着したり、胆汁酸とのミセル形成を阻害する働きをします。
これにより、血液中のコレステロールが減少します。

c→ ポリエンホスファチジルコリンは、大豆から抽出された成分で、肝臓におけるコレステロールの代謝を促進する作用があります。

d→ パンテチンはビタミン剤の一種であり、LDLコレステロール・トリグリセライドを低下させたり、コレステロールが血管壁に沈着するのを抑える作用があります。
さらに脂質の分解を促進し、善玉コレステロール(HDL)を増加させたりする作用もあります。

参考になった数33

02

正解は5

a.正しい
 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール値の改善ほか、血中コレステロールが高いことによって末梢に組織に蓄積したコレステロールによる末梢血行障害(手足の冷え、痺)の緩和等が期待されます。


b.正しい
 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑え排泄させることで、血中コレステロールの上昇を抑えます。


c.正しい
 ポリエンホスファチジルコリンは大豆由来の成分で、コレステロールと結合し代謝しやすいコレステロールエステルとなり、肝臓でのコレステロール代謝を促進することが期待されています。


d.正しい
 パンテチンはビタミンB群に含まれるビタミンで、糖代謝、脂質代謝に必要な物質です。総コレステロール、中性脂肪低下作用、血小板数改善作用、腸管運動促進作用、脂肪酸酸化促進作用があります。

 リポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL‐コレステロールを増加させ、LDL‐コレステロールを低下させます。
 血管壁に蓄積したコレステロールの代謝を促進する作用もあり、動脈硬化を改善することが期待されます。

 コレステロールの代謝改善と排泄促進作用があるため、高コレステロールを改善させるために重要な成分です。

参考になった数8

03

5が正解です。

a.正:基本的にコレステロールは、細胞、胆汁酸、副腎皮質ホルモン等の
 原料になり体に必要不可欠です。

b.正:勘違いされやすいですが、これらコレステロール改善薬はダイエット目的で使うものではありません。

c.正:コレステロール改善薬はしばらくの間(1~3ヶ月)で見極めです。

d.正:LDLが多く、HDLが低いといわゆる
「生活習慣病(心臓病、肥満、動脈硬化)」になります。

参考になった数0