登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問40

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

貧血用薬(鉄製剤)及びその配合成分に関する記述について、正しいものはどれか。
  • 鉄製剤を服用すると便が白くなることがある。
  • 貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当でない。
  • コバルトは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
  • マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2


1.誤り
 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあります。
これは、鉄が消化の過程で酸化することで起こります。


2.正しい
 予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することで鉄の過剰摂取が起こることがあります。
 貧血があってもかなり重症にならないと症状が出ない方もいます。貧血が疑われる場合には医療機関を受診し相談することも必要です。


3.誤り
 コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分です。
 骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合もあります。


4.誤り
 マンガンは、酵素を活性させる賦活剤になる物質です。
 糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質です。
 エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合があります。

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02

正解は2です。

1→ 鉄製剤を服用すると、真っ黒な黒色便になることがあります。
鉄分は消化器官を通る過程で酸化したり、体内の他の成分と化合することで硫化鉄等へと変化します。
この硫化鉄の色が黒いため、硫化鉄が多く混ざる便が黒くなります。

2→ 貧血の症状がみられる以前から鉄製剤を使用すると、鉄分過剰摂取につながる恐れがあります。
それにより、胃腸障害や血色素症などを引き起こすことがあるため、注意が必要です。

3→ コバルトは、骨髄で血液を作り出すのに不可欠なビタミンB12の構成元素です。
鉄の吸収を助ける目的で硫酸コバルトが配合されている場合があります。

4→ マンガンは、さまざまな酵素の構成成分になったり、酵素を活性化する栄養素です。
脂質・糖質・タンパク質の代謝分解を助ける酵素の手助けをする作用があります。
エネルギー合成を促進する目的で配合されている場合があります。

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03

2が正解です。

a.便は黒くなります。
 また服用して前後30分にタンニン酸(お茶、紅茶)を
 含むものは摂らないようにしましょう。
 吸収が悪くなります。

b.どの医薬品にも言えることですが、
 予防で服用はいけません。
 副作用のリスクしかありません。
 鉄分が不足してもすぐには貧血にはなりません。
 肝臓や血液中の鉄分が使われます。

c.3と4は逆ですね。
 コバルトは骨髄での造血機能を高める。
 マンガンはエネルギー合成の促進。
 
d.鉄製剤服用は食後がいいでしょう。
 胃腸障害軽減のためです。
 使用は2週間を目途にしてください。

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