登録販売者の過去問
平成26年度(地域1)
医薬品の適正使用と安全対策 問108

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問題

登録販売者試験 平成26年度(地域1) 医薬品の適正使用と安全対策 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、特定の症状や基礎疾患をもつ人が服用しようとする場合に、「相談すること」とされている薬効群との組み合わせについて、誤っているものはどれか。
  • [特定の症状や基礎疾患]痔出血の症状のある人・・・・・・[薬効群]グリセリンが配合された浣腸薬
  • [特定の症状や基礎疾患]心臓病の診断を受けた人・・・・・[薬効群]鼻炎用点鼻薬
  • [特定の症状や基礎疾患]肝臓病の診断を受けた人・・・・・[薬効群]ポビドンヨードが配合された含嗽薬
  • [特定の症状や基礎疾患]高血圧の診断を受けた人・・・・・[薬効群]鼻炎用点鼻薬

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この過去問の解説 (4件)

01

誤っているものは3です。

各選択肢についてですが、

1.痔出血のある人にグリセリンが配合された浣腸薬を使うと、成分が血管に入って、溶血状態になってしまったり、腎不全のおそれがあるからです。よって、正しいです。

2.心臓病の方に対する鼻炎用点鼻薬は、心臓に負担をかけてしまいます。よって、正しいです。

3.肝臓病の方の場合、小柴胡湯の服用で間質性肺炎につながったり、アスピリンで肝機能障害になるおそれがあります。
ポビドンヨードは関係ありません。
ポビドンヨードは、甲状腺疾患に対し、体内でのヨード摂取量に関係してきます。ヨード摂取量が増えると、治療に影響を与えます。

4. 高血圧の診断を受けた人が鼻炎用点鼻薬を使うと交感神経が作用し、血圧上昇につながります。よって、正しいです。

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02

「相談すること」とされている薬効群との組み合わせについて、
1.2.4は正しく問題文の通りです。

3が間違いで、
肝臓病の診断を受けた人は、小柴胡湯、アスピリン・アスピリンアルミニウム・エテンザミド・イブプロフェン・イソプロピルアンチピリン・アセトアミノフェン、サントニン、ピペラジンリン酸塩などのピぺㇻジンを含む成分、セミアルカリプロティナーゼ・ブロメライン、ガジュツ末・真昆布末を含む製剤、となっています。

またポピドンヨードが配合された含嗽薬は、甲状腺疾患となっています。

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03

ポピドンヨードの使用に関しては「甲状腺機能に異常がある患者」「重症な熱傷患者」(ヨウ素の影響で病状が悪化する、または重篤な副作用が懸念される為慎重投与となっています)、「妊娠中、及び授乳中の婦人」(長期、広範囲に渡る連用に注意が必要です)が添付文書等で注意喚起されています。

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04

1 正

グリセリンは、浸透圧の差によって腸壁間から水分を取り込んで腸粘膜を刺激します。

肛門部に傷があるとグリセリンが血管内に入って赤血球を破壊するおそれがあり、腎不全のおそれもあります。

2 正

鼻炎用点鼻薬には、アドレナリン作動成分が含まれています。

交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させて、鼻詰まりなどの症状緩和を目的としています。

心臓病のほかに、糖尿病の人や甲状腺機能障害の人の使用にも注意が必要です。

3 誤

ポピヨンヨードは、殺菌消毒に用いられる成分です。

ヨウ素アレルギーの人は、使用しないこととされています。

ポピヨンヨードはヨウ素の酸化作用による殺菌で、一般細菌類や真菌、ウイルスに有効です。

4 正

鼻炎用点鼻薬には、アドレナリン作動成分が含まれています。

交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させて、鼻詰まりなどの症状緩和を目的としています。

高血圧のほかに、前立腺肥大による排尿困難のある人の使用にも注意が必要です。

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