登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問87

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

外皮用薬の剤形による取扱い上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  スプレー剤は、強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜(口唇等)への使用は避けることとされている。

b  軟膏剤は、薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがあるため、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましい。

c  貼付剤(テープ剤、パップ剤)は、患部やその周囲に汗や汚れが付着した状態で貼付すると有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくもなるため十分な効果が得られない。

d  エアゾール剤は、至近距離から同じ部位に5秒以上連続して噴霧することが望ましい。
  • (a)正   (b)正   (c)誤   (d)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)正   (d)正
  • (a)正   (b)正   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)誤   (d)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)正

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この過去問の解説 (3件)

01

外皮用薬について、
・スプレー剤は、強い刺激を生じるおそれがあるため、目の周囲や粘膜(口唇等)への使用は避けることとされています。
また吸い込むとめまい等の症状が発生するおそれがあるため、周囲にも十分注意する必要があります。
・軟膏剤は、薬剤を容器から直接指に取り、患部に塗布したあと、また指に取ることを繰り返すと、容器内に雑菌が混入するおそれがあるため、いったん手の甲などに必要量を取ってから患部に塗布することが望ましいとされています。
・貼付剤(テープ剤、パップ剤)は、患部やその周囲に汗や汚れが付着した状態で貼付すると有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくもなるため十分な効果が得られません。
同じ部位に連続して貼付するとかぶれ等を生じる恐れもあります。
・エアゾール剤は、患部から十分離して噴霧をし、連続して噴霧する時間は3秒以内とされています。

よって、
aは問題文の通りなので正しい。
bも問題文の通りなので正しい。
cも問題文の通りなので正しい。
dは「至近距離から同じ部位に5秒以上連続して噴霧することが望ましい」が「患部から十分離して噴霧をし、連続して噴霧する時間は3秒以内とすることが望ましい」となり間違い。
となるので、3の組み合わせが正解です。

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02

正解は3です。

a→ スプレー剤は、薬効成分を直接皮膚に噴射する形態の製剤です。
 目の周囲や唇などの粘膜は強い刺激に対して敏感に反応するので、使用時には注意が必要です。

b→軟膏剤を使用するときは良く手を洗い、清潔な状態で使用しましょう。
 容器内の薬剤が患部に直接触れないようにし、軟膏剤のなかに菌が混入して増殖したり、二次感染したりすることのないように注意が必要です。

c→ 貼付剤は、薬効成分を皮膚から患部へ浸透させ、効果を期待する薬剤です。
 そのため、貼付剤と皮膚との密着は、効き目に大きく影響します。
 貼付剤を使用する際に患部が汗などで濡れているときなどは良く洗って拭き取り、清潔な状態で使用しましょう。

d→ エアゾール剤は、ガスの力によって薬剤を噴射する医薬品です。
 片手で簡単に使用できることや、中身が汚染されずに長期間にわたり衛生的に使用できるなどの利点があります。
 至近距離で長い時間連続で使用すると、皮膚に凍傷などのダメージを与えることになります。
 患部から十分離して使用し、同じ部位に連続して使う場合には3秒以上の噴射にならないように注意する必要があります。



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03

解答:3

a.正
スプレー剤は、内容物を霧状に噴射するため、広範囲に塗りやすい製剤ですが、強い刺激を生じるおそれがあるため、患部から十分離し、目や口などの粘膜を避けるようにします。

b.正
軟膏剤を塗るときには表皮を柔らかくなり、清潔になるため入浴後などが望ましいです。清潔な手指を使って容器内に雑菌が繁殖しないようにします。

c.正
貼付剤(テープ剤、パップ剤)は、汗や汚れが付着した状態で貼付すると有効成分の浸透性が低下するほか、剥がれやすくなったりします。
また同じ場所に貼り続けると、あせもやかゆみなどの原因になることもあるため、患部を清潔に保つなど注意が必要です。

d.誤
エアゾール剤は、内容物をガスの力によって噴霧する製剤です。
至近距離から3秒以上噴霧すると凍傷などの原因となります。

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