登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問86

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

眼科用薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。


a  スルファメトキサゾールは、ウイルスや真菌の感染による症状の改善を目的として配合されている。

b  テトラヒドロゾリン塩酸塩は、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として配合されている。

c  硫酸亜鉛水和物(硫酸亜鉛)は、結膜嚢の洗浄・消毒を目的として配合されている。

d  ポリビニルアルコール(部分鹸化物)は、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合されている。
  • (a)正   (b)正   (c)正   (d)正
  • (a)誤   (b)誤   (c)誤   (d)正
  • (a)正   (b)正   (c)正   (d)誤
  • (a)正   (b)誤   (c)誤   (d)誤
  • (a)誤   (b)正   (c)誤   (d)正

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

a→ スルファメトキサゾールは、精菌的抗生物質のひとつです。
殺菌作用があります。
細菌が目に入り込むことで起こる、ものもらいや結膜炎といった症状の際に効果的です。

b→ テトラヒドロゾリン塩酸塩には、血管収縮作用があります。
目が充血してしまった際に効果的です。
充血は、結膜内の血管が膨らんで浮き出ることによって起こる症状ですので、血管収縮作用を利用し、目の充血を改善する目的で配合されています。

c→ 硫酸亜鉛水和物は、収斂作用(炎症を抑える作用)を期待して配合されています。
紫外線などを浴びたことで起こる目の炎症などに効果的です。

d→ ポリビニルアルコールは、水溶性の樹脂です。
粘り気を出す作用があります。
点眼薬に用いられる場合は、目の乾きを改善する目的で配合されます。
ドライアイといった症状に効果的です。

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02

眼科用薬について、
・スルファメトキサゾールは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられます。
ウイルスや真菌の感染に対する効果はありません。
・テトラヒドロゾリン塩酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として用いられます。
・硫酸亜鉛水和物(硫酸亜鉛)は、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合されています。
・ポリビニルアルコール(部分鹸化物)は、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合されています。

よって、
aは「ウイルスや真菌の感染による症状の改善を目的として配合されている」が「ウイルスや真菌の感染に対する効果はない」となり間違い。
bは「炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として配合されている」が「結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として用いられる」となり間違い。
cは「結膜嚢の洗浄・消毒を目的として配合されている」が「眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して配合されている」
dは問題文の通りなので正しい。
となるので、2の組み合わせが正解です。

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03

解答:2

a.誤
スルファメトキサゾールは、サルファ剤の一種で、ものもらいなどの症状に効果がありますが、ウイルスや真菌の感染に対する効果はありません。

b.誤
テトラヒドロゾリン塩酸塩は、血管を収縮させ、素早く目の充血を抑えます。
一方で眼圧を上昇させる場合があるため、緑内障の患者には注意が必要です。
また連用しないよう注意します。

c.誤
硫酸亜鉛水和物(硫酸亜鉛)は眼科用薬としては唯一の収斂成分で、眼の粘膜のたんぱく質と結合して被膜を作ります。

d.正
ポリビニルアルコール(部分鹸化物)以外にコンドロイチン硫酸ナトリウムやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合されています。

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