登録販売者の過去問
平成28年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問99

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問題

登録販売者試験 平成28年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問99 (訂正依頼・報告はこちら)

衛生害虫の防除及び殺虫剤の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


a  ハエの幼虫(ウジ)の防除は、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤は効果がないと言われている。

b  蚊の幼虫(ボウフラ)の防除は、水系に殺虫剤を投入するため、生態系に与える影響を考慮して適切な使用が必要である。

c  シラミの防除は、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられ、物理的方法としては、散髪や洗髪、入浴による除去、衣服の熱湯処理などがある。

d  プロポクスルは、有機塩素系殺虫成分で、アセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示し、一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性が高い。
  • (a 、b)
  • (a 、d)
  • (b 、c)
  • (b 、d)
  • (c 、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

a→ ウジの防除には、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられます。
速効性、遅効性、残効性と様々なタイプがあり、状況によって使い分けることができます。

b→ ボウフラは、水の溜まる様々な場所に涌いてしまいます。
防除のために薬剤を使う場合は、井戸や池、河川などに流入して生態系に悪影響を与えないように注意が必要です。

c→ 殺虫成分であるフェノトリンは、多くの殺虫剤に配合されている成分です。
人体に害が及ばない程度まで濃度を薄めて使用されます。
何度か繰り返し使用することによってシラミを完全に駆除することができます。

d→ プロポクスルは、カーバメイト系殺虫成分です。
アセチルコリンエステラーゼ(神経組織に含まれている酵素)を阻害することによって殺虫効果を発揮します。
有機リン系殺虫成分に比べると毒性が低い成分です。

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02

衛生害虫の防除及び殺虫剤の配合成分について、
・ハエの幼虫(ウジ)の防除は、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤で効果があります。
・蚊の幼虫(ボウフラ)の防除は、水系に殺虫剤を投入するため、生態系に与える影響を考慮して適切な使用が必要です。
・シラミの防除は、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられ、物理的方法としては、散髪や洗髪、入浴による除去、衣服の熱湯処理などがあります。
・プロポクスルは、カーバメイト系殺虫成分でピレスロイド系殺虫成分に抵抗性を示す害虫の駆除に用いられます。
有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低いです。

よって、
aは「効果がない」が「効果がある」となり間違い。
bは問題文の通りなので正しい。
cは問題文の通りなので正しい。
dは「有機塩素系殺虫成分で、アセチルコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示し、一般に有機リン系殺虫成分に比べて毒性が高い」が「カーバメイト系殺虫成分でピレスロイド系殺虫成分に抵抗性を示す害虫の駆除に用いられる。有機リン系殺虫成分に比べて毒性は低い」となり間違い。
となるので、3の組み合わせが正解です。

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03

解答:3

a.誤
ハエの幼虫(ウジ)の防除は、有機リン系殺虫成分が効果がありますが、大量に暴露するなどすると呼吸困難や縮瞳が起こることがあります。

b.正
蚊の幼虫(ボウフラ)の防除は、水系に殺虫剤を投入するため、生態系に与える影響を考慮して安全性が確認できた製品を使用します。

c.正
ヒトに寄生するシラミには、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミなどがあり、皮膚から吸血して、かゆみ、湿疹などを起こします。
殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーなどを用いて髪の根元から毛先まで十分に洗髪します。
また衣服や櫛などの熱湯処理も効果があります。

d.誤
プロポクスルは、カーバメイト系殺虫成分です。
広範囲の害虫、特にゴキブリ、ノミなどに速効性があります。

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