登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問29

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

強心薬の配合成分を含む生薬の説明に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため、センソが配合された丸薬、錠剤は噛まずに服用することとされている。

b  ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。

c  ゴオウは、強心作用のほか、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。

d  ロクジョウは、強い強心作用を有するが、ロクジョウが配合された薬は高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、偽アルドステロン症を生じやすいため注意を要する。
  • a 正   b 正   c 正   d 誤
  • a 正   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 正   c 誤   d 誤
  • a 誤   b 誤   c 正   d 誤
  • a 誤   b 正   c 誤   d 正

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この過去問の解説 (3件)

01

a 正:センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、センソが配合された丸薬、錠剤を噛んで服用すると舌が麻痺するため、噛まずに服用することとされています。

b 正:ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。

c 誤:ゴオウは、強心作用のほか、末梢血管拡張による血圧低下、興奮をしずめる作用があります。
中枢神経系の刺激作用による気つけに効果を期待して用いられるのは、リュウノウです。

d 誤:ロクジョウは、強心作用のほか、強壮、血行促進の作用があります。
高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人で、偽アルドステロン症を生じやすいのは、カンゾウが配合された薬です。

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02

強心薬の配合成分に含まれる生薬に関する問題

aー正:センソが配合された内服固形製剤は口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされています。

bー正:問題文の通りです。ちなみにジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を乾燥させた動物生薬です。

cー誤:ゴオウには強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があります。

dー誤:ロクジョウには強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があります。偽アルドステロン症が起きるのはカンゾウが配合された薬剤です。

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03

解答:3

a.正
センソはシナヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたものから作られており、治療域が狭いため適切な用法用量で使用するようにします。
適切に使用しても、悪心や嘔吐の副作用に注意が必要です。

b.正
ジャコウは呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる作用の他、緊張などを鎮め血液循環を促す作用などもあります。

c.誤
ゴオウはウシの胆嚢中に生じた結石から作られます。
強心作用の他、血圧降下、鎮静作用などがあります。

d.誤
ロクジョウは強心作用の他、強壮、血行促進などの作用が期待できます。
偽アルドステロン症を生じやすいことで知られている生薬はグリチルリチン酸を多く含むカンゾウです。

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