登録販売者の過去問
平成27年度(地域1)
主な医薬品とその作用 問36

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問題

登録販売者試験 平成27年度(地域1) 主な医薬品とその作用 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

痔の薬の注意事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。


a  外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では全身的な影響を生じることがある。

b  プレドニゾロン酢酸エステルが配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。

c  アミノ安息香酸エチルが配合された坐剤及び注入軟膏では、心悸亢進や血圧上昇、血糖上昇を招くことがある。

d  ジブカイン塩酸塩が配合された外用痔疾用薬については、まれに重篤な副作用としてショック( アナフィラキシー )を生じることがある。
  • a 正   b 正   c 誤   d 正
  • a 正   b 正   c 誤   d 誤
  • a 誤   b 正   c 正   d 誤
  • a 誤   b 正   c 誤   d 正
  • a 誤   b 誤   c 正   d 誤

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この過去問の解説 (3件)

01

痔の薬の注意事項に関する問題

a-正:外用痔疾用薬は、坐剤・軟膏剤(注入軟膏を含む)・外用液剤に分類されます。坐剤や注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるので注意が必要です。

b-正:プレドニゾロン酢酸エステルは抗炎症作用があるステロイド成分です。10日間位使用しても効果が現れない場合は病院受診を勧めます。

c-誤:局所麻酔成分であるアミノ安息香酸エチルが配合された坐剤・注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがあります。

d-正:問題文の通りです。ジブカイン塩酸塩も局所麻酔成分です。

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02

a 正:外用痔疾用薬は局所に適用されるものですが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあります。

b 正:プレドニゾロン酢酸エステルが配合された坐剤及び注入軟膏は、その含有量によらず、長期連用を避ける必要があります。

c 誤:アミノ安息香酸エチルが配合された坐剤及び注入軟膏では、赤血球中のヘモグロビンの一部がメトヘモグロビンに変化して、赤血球の酸素運搬能力が低下し、貧血症状が出る、メトヘモグロビン血症のおそれがあります。

d 正:ジブカイン塩酸塩が配合された外用痔疾用薬については、まれに重篤な副作用としてショック( アナフィラキシー )を生じることがあります。

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03

解答:1

a.正
外用薬であっても直腸粘膜から吸収され全身に影響を及ぼすことがあるため、使用者に基礎疾患がある場合は特に注意が必要です。

b.正
プレドニゾロン酢酸エステルなどの副腎皮質ステロイドはステロイド皮膚などの副作用を起こすこともあるため、長期連用はしません。
また免疫抑制作用もあり感染症を引き起こすリスクがあるため、化膿している部位にも使用しないようにします。

c.誤
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分で痔の痛みなどを抑える作用があり、アナフィラキシーショックを起こすことがあるため、アレルギーの既往歴がある人は使用を避けます。

d.正
ジブカイン塩酸塩は、アナフィラキシーショックを起こすことがあるため、アレルギーの既往歴がある人は使用を避けます。

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