登録販売者の過去問
平成30年度(東京都)
人体の働きと医薬品 問34

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

登録販売者試験 平成30年度(東京都) 人体の働きと医薬品 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

医薬品の有効成分の代謝及び排泄(せつ)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その複合体は腎臓で濾過されないため、医薬品の有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続する原因となる。
b  経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過するため、吸収された有効成分は、まず肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受ける。
c  肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された量よりも肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。
  • a:正  b:正  c:正
  • a:誤  b:誤  c:正
  • a:誤  b:誤  c:誤
  • a:正  b:正  c:誤
  • a:誤  b:正  c:正

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

答:1

a:正  複合体は代謝や分布が制限されるため、血中濃度の低下も徐々に起こります。

b:正  最近の研究では、小腸などの消化管粘膜や腎臓にも強い代謝活性があることがわかってきました。

c:正  肝機能が低下した人では、代謝能力が低いため、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりします。

参考になった数28

02

解答:1

a.正
血漿タンパク質と複合体を形成した有効成分は腎臓で濾過されないため、未変化体などに比べて長く作用を持続します。

b.正
肝機能が低下した人は、肝臓での代謝能力が低いため、有効成分の血中濃度が高くなり副作用などが生じやすくなるおそれがあります。

c.正
全身に循環する有効成分の量は、消化管で吸収された有効成分の量より肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなります。

参考になった数26

03

正解:1 正 正 正

医薬品の有効成分の代謝及び排泄(せつ)に関する正誤問題

a 正:問題文の通りです。

b 正:問題文の通りです。肝機能が低下した人は、医薬品代謝能力が落ちる傾向にあります。

c 正:問題文の通りです。肝機能が低下した人は、肝初回通過効果が余りありません。

参考になった数3

04

正解は 1 です。

a:正

血漿タンパク質と結合した複合体は、薬物代謝酵素の作用で代謝されず、また、トランスポーターによって輸送されることもありません。

そのため、有効成分の代謝や分布が制限され、血中濃度の低下は徐々に起こります。

b:正

代謝とは、物質が体内で化学的に変化することをいいます。医薬品の有効成分は、代謝を受け、不活性化・代謝的活性化などが起こります。

c:正

肝機能が低下した人は医薬品を代謝する能力が低いため、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量がより多くなり、効き目が過剰に現れたり副作用を生じやすくなるので注意が必要です。

参考になった数2