登録販売者の過去問
令和元年度（東京都）
主な医薬品とその作用 問63

a　正しいです。
アセトアミノフェンは、抗炎症作用はほとんどありません。
解熱鎮痛成分には珍しい、空腹時に使用できるものもあります。
アセトアミノフェン・カフェイン・エテンザミドの3成分を合わせて、ACE処方といわれます。

b　エテンザミドは、上記のACE処方で使用されます。
水疱瘡やインフルエンザにかかっている15歳未満はライ症候群のおそれがあるため、服用を避ける必要があります。

c　ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの茎及び根茎を横切りしたものを基原とします。
鎮痛作用や、尿量増加の作用があります。

d　正しいです。
成分名が「〜ピリン」となっているアスピリンやサザピリンは、非ピリン系の解熱鎮痛成分です。

a. ○
正しい文章です。
アセトアミノフェンは末梢では作用しないため、抗炎症作用は期待できません。

b. ×
エテンザミドは、他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いため、作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多いです。
その例として、A（アセトアミノフェン）、C（カフェイン）、E（エテンザミド）の、ACE処方と呼ばれる組み合わせの処方が用いられている解熱鎮痛薬があります。

c. ×
ボウイは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎および根茎を、通例、横切りしたものを基原とし、鎮静、尿量増加（利尿）などに用いられる生薬です。
問題の文章は、ジリュウの説明です。

d. ○
正しい文章です。
なお、アスピリン、サザピリンは成分名にピリンとありますが、どちらもサリチル酸系解熱鎮痛成分です。

正しいものの組み合わせは１です。

a～ｄの各文については以下のとおりです。

ａ．正しいです。文のとおりです。

ｂ．誤りです。

この文の「予期せぬ作用の増幅が懸念されていることから、

他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合してはならない」の部分が誤りです。

正しくは「作用の仕組みの違いによる相乗効果を期待して、

他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い」です。

c．誤りです。ボウイはツヅラフジ科のオオツヅラフジの

蔓性の茎や根茎を基原とする生薬です。「熱さまし」ではありません。

フトミミズ科の Pheretima aspergillum Perrier 又は

その近縁動物の内部を除いたものを基原とする生薬はジリュウです。

ｄ．正しいです。文のとおりです。