登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問69
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問題
登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問69 (訂正依頼・報告はこちら)
鎮咳(がい)去痰(たん)薬に配合される生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a カンゾウは、柴朴湯(さいぼくとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、五虎湯(ごことう)、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、神秘湯(しんぴとう)に構成生薬として含まれる。
b シャゼンソウは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳(がい)、去痰(たん)、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。
c セキサンは、バラ科のヤマザクラ又はその他近縁植物の、通例、周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、去痰(たん)作用を期待して用いられる。
d ナンテンジツは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰(たん)作用を期待して用いられる。
a カンゾウは、柴朴湯(さいぼくとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、五虎湯(ごことう)、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、神秘湯(しんぴとう)に構成生薬として含まれる。
b シャゼンソウは、ユリ科のジャノヒゲの根の膨大部を基原とする生薬で、鎮咳(がい)、去痰(たん)、滋養強壮等の作用を期待して用いられる。
c セキサンは、バラ科のヤマザクラ又はその他近縁植物の、通例、周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、去痰(たん)作用を期待して用いられる。
d ナンテンジツは、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、去痰(たん)作用を期待して用いられる。
- a:正 b:誤 c:誤 d:誤
- a:正 b:正 c:誤 d:正
- a:正 b:誤 c:正 d:誤
- a:誤 b:誤 c:正 d:正
- a:誤 b:正 c:正 d:誤
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この過去問の解説 (3件)
01
正しい文章です。
カンゾウは、抗炎症成分であるグリチルリチン酸を含む生薬成分で、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促す作用が期待されます。
b. ×
シャゼンソウは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰作用を示します。
なお、日本薬局方収載品の煎薬は、せきに用いられます。
問題の文章は、バクモンドウの説明です。
c. ×
セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、去痰作用を示します。
問題の文章は、オウヒ(桜皮)の説明です。
d. ×
ナンテンジツは、メギ科のシロミナンテン(シロナンテン)またはナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して、咳止めに効果があるとされます。
問題の文章は、オンジの説明です。
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02
正しいものの組み合わせは1です。
a~dの各文については以下のとおりです。
a.正しいです。文のとおりです。
b.誤りです。シャゼンソウは
「オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、
種子のみを用いたものはシャゼンシと呼ばれ、
去痰作用を期待して用いられる」が正しいです。
この説明は「バクモンドウ」についてです。
c.誤りです。
「セキサン」ではなく、「オウヒ」についての説明です。
セキサンは「ヒガンバナかのヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬で、
去痰作用を期待して用いられる」ものです。
d.誤りです。「ナンテンジツ」ではなく「オンジ」についての説明です。
ナンテンジツは「メギ科のシロナンテンまたはナンテンの果実を
基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して
咳止めに効果がある」とされています。
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03
カンゾウは、マメ科のウラルカンゾウまたはグリキルリザ・グラブラの根およびストロンで、ときには周皮を基原とする生薬です。
ステロイドと類似するグリチルリチン酸が含まれていて、抗炎症作用があります。
大量摂取や連用で、偽アルデステロン症のおそれがあります。
むくみのある人や、高齢者、心臓病、腎臓病、高血圧の人は特に注意が必要です。
b シャゼンソウは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬です。
鎮咳去痰薬として用いられ、去痰作用があります。
c セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎を基原とする生薬です。
鎮咳去痰薬に用いられ、去痰作用があります。
セキサンのエキスは、白色濃厚セキサノールとも呼ばれます。
d ナンテンジツは、メギ科のシロミナンテンまたはナンテンの果実を基原とする生薬です。
鎮咳去痰薬に用いられ、鎮咳作用があります。
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