登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問68

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

小児の疳(かん)、小児鎮静薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳(かん)の虫等の症状については、成長に伴って自然に治まるのが通常である。

b  桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を小児の夜泣きに用いる場合、作用が比較的緩和なため、長期間(1ヶ月間位)服用して様子をみることが望ましい。

c  レイヨウカクは、ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。

d  鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられている。
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

a 正しいです。
小児の疳の虫は、心と身体のバランスが成長過程で、昼間の刺激やストレスなどから、自律神経のバランスが乱れることによって起きると考えられています。
夜泣き対策は色々ありますが、その場しのぎではない改善方法を探すことが大切です。
通常は成長に伴い、自然に治ります。

b 小児の夜泣きに1ヶ月程度をめやすに用いるのは、小健中湯です。
桂枝加竜骨牡蛎湯の他に柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏が用いられることもあります。
これらを小児の夜泣きに用いる場合、1週間程度服用しても改善がみられないときは、相談が必要です。
柴胡加竜骨牡蛎湯以外はカンゾウが含まれます。

c 正しいです。
また、強心薬としての薬効もあります。

d 正しいです。
他には胃腸薬等のように、相反する作用をもつ成分が一緒に配合されることはあります。
それら成分に対して反応が異なり、総じて効果がもたらされます。

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02

a. ○
小児の疳は、発達段階の一時的な症状だと保護者が達観することも重要で、保護者側の安眠等を図ることを優先して小児鎮静薬を用いるのは、適切ではありません。

b. ×
桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を小児の夜泣きに用いる場合は、1週間位服用しても改善がみられなければ、服用を中止して専門家に相談することとされています。
なお、同じ小児の疳を適応症とする漢方処方製剤で、小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、比較的長期間(1ヶ月位)服用することがあります。

c. ○
正しい文章です。
小児の疳に用いられる主な生薬には他にも、ゴオウ、ジャコウ、ジンコウなどがあります。

d. ○
正しい文章です。
購入者等が、漢方処方製剤は作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用がない、などと安易な考えで使用しないよう、適切な医薬品を選択できるように、積極的な情報提供を行うよう努める必要があります。

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03

正しいものの組み合わせは4です。

a~dの各文については以下のとおりです。

a.正しいです。文のとおりです。

b.誤りです。

1週間くらい服用しても症状の改善がみられないときは、

専門家に相談すべきです。

桂枝加竜骨牡蛎湯は構成生薬としてカンゾウを含んでいます。

カンゾウは、小児に限らず、運用上の注意として

「短期間の服用に限られる漢方生薬製剤」になっています。

c.正しいです。文のとおりです。

d.正しいです。文のとおりです。

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