登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問70
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問題
登録販売者試験 令和元年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
鎮咳(がい)去痰(たん)薬に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a カルボシステインは、痰(たん)の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるとともに、粘液成分の含量比を調整することにより、痰の切れを良くすることを目的として配合される。
b デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳(せき)や喘(ぜん)息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c メトキシフェナミン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
d トリメトキノール塩酸塩は、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として用いられる。
a カルボシステインは、痰(たん)の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるとともに、粘液成分の含量比を調整することにより、痰の切れを良くすることを目的として配合される。
b デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳(せき)や喘(ぜん)息の症状を鎮めることを目的として用いられる。
c メトキシフェナミン塩酸塩は、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがある。
d トリメトキノール塩酸塩は、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促進することを目的として用いられる。
- (a、b)
- (a、c)
- (b、c)
- (b、d)
- (c、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
カルボシステインは、痰(たん)の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させ、また粘液成分の含量比を調整することにより、痰の切れを良くする去痰成分です。
b. ×
デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、延髄の咳嗽中枢(中枢神経系)に作用して咳を鎮める鎮咳成分です。
問題の文章は、メチルエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリンサッカリン塩、トリメトキノール塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩などの、気管支拡張成分の説明です。
c. ○
メトキシフェナミン塩酸塩は、交感神経系を刺激し気管支を拡張させ、呼吸を楽にすることで咳や喘息の症状を鎮める成分です。
交感神経系の神経伝達物質である、アドレナリンと似た働きをすることから、アドレナリン作動成分とも呼ばれますが、このアドレナリン作動成分は、交感神経系への作用により、心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝などにも影響が生じるため、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させる恐れがあります。
d. ×
トリメトキノール塩酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させることで咳や喘息の症状を鎮める、アドレナリン作動成分、気管支拡張成分です。
問題の文章は、気道の炎症を和らげる抗炎症成分である、生薬成分のカンゾウの説明です。
カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液の分泌を促す作用が期待されます。
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02
ほかにタンパク質を溶解する成分には、エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩などがあります。
b デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、中枢性非麻薬鎮咳成分です。
延髄の中枢に作用して、咳を鎮めます。
c 正しいです。
メトキシフェナミン塩酸塩は、アドレナリン作動成分です。
交感神経を刺激するので、副作用には注意が必要です。
d トリメトキノール塩酸塩は、アドレナリン作動成分です。
交感神経系を刺激して、気管支を広げ、呼吸を楽にします。
他のアドレナリン作動成分と同様に、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害のある人は、服用に注意が必要です。
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03
正しいものの組み合わせは2です。
a.正しいです。文のとおりです。
b.誤りです。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、
中枢神経系・延髄の咳嗽中枢に作用して、咳を抑えます。
c.正しいです。文のとおりです。
d.誤りです。
トリメトキノール塩酸塩は、交感神経系を刺激して、
気管支を拡張させ、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を
鎮めることを目的として用いられます。
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