登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問104

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問題

登録販売者試験 令和元年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問104 (訂正依頼・報告はこちら)

次の医薬品成分等と、一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」と記載することとされている基礎疾患等の組合せの正誤について、正しい組合せはどれか。

a  プソイドエフェドリン塩酸塩 ―― 高血圧
b  アセトアミノフェン ―――――― 心臓病
c  メキタジン ―――――――――― 甲状腺機能障害
d  芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)――― 糖尿病
  • a:正  b:正  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:誤  b:正  c:正  d:正
  • a:正  b:誤  c:誤  d:正

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この過去問の解説 (3件)

01

a. ○
プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で、交感神経系を刺激し、鼻粘膜の血管を収縮させ、腫れを抑えることで鼻づまり等を緩和する作用を持ちます。
プソイドエフェドリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分の中でも特に中枢作用が強く、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人と、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、服用してはいけないとされています。

b. ×
アセトアミノフェンは、肝障害がある人では、肝機能を悪化させる恐れがあるため、使用しないこととされており、警告として添付文書に記載されています。
なお、心機能異常がある人では、その症状を悪化させる恐れがあるため、慎重投与とされています。

c. ×
メキタジンは坑ヒスタミン成分で、鼻粘膜の炎症によって作られたヒスタミンが、知覚神経を刺激してくしゃみや鼻水の症状を起こすのを抑える成分です。
メキタジンに関する注意として、重篤な副作用で、アナフィラキシーショック、肝機能障害、血小板減少を起こすことがあります。

d. ×
芍薬甘草湯は、体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適するとされる漢方処方製剤です。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎、鬱血性心不全、心室頻脈を起こすことがあるため、心臓病の診断を受けた人は使用を避けることとされています。

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02

解答:3

a.正
プソイドエフェドリン塩酸塩は、交感神経の刺激作用があり、高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難などの症状がある人は服用しないようにします。

b.誤
アセトアミノフェン は風邪薬などの服用で喘息を起こしたことがある人は服用しないようにします。

c.誤
メキタジン は、抗コリン作用のため、排尿困難の人や、緑内障の症状がある人は症状が悪化する恐れがあるため服用前に医師などに相談します。

d.誤
芍薬甘草湯は心臓病の診断を受けた人は服用しないようにします。

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03

a 正しいです。
プソイドエフェドリン塩酸塩は、高血圧だけではありません。
心臓病・糖尿病・甲状腺機能障害の診断を受けた人や、前立腺肥大による排尿困難がある人も使用を避けること、となっています。
他のアドレナリン作動成分と比べて、中枢神経系に対する作用が強く、交感神経系に対する刺激作用によって、影響が生じやすくなっているためです。

b アセトアミノフェンは、肝機能障害に注意が必要です。

c メキタジンは、肝機能障害の副作用の報告があります。
また、ショックや、血小板減少の副作用もあります。

d 芍薬甘草湯は、心臓病の診断を受けた人の使用を避けます。

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