登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問105
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問題
登録販売者試験 令和元年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問105 (訂正依頼・報告はこちら)
次の一般用医薬品の漢方処方製剤のうち、その添付文書等において、「本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないこと」の項目中に「他の瀉(しゃ)下薬(下剤)」と記載することとされている製剤として、正しいものの組合せはどれか。
a 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
b 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
c 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
d 七物降下湯(しちもつこうかとう)
a 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
b 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
c 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
d 七物降下湯(しちもつこうかとう)
- (a、b)
- (a、c)
- (a、d)
- (b、c)
- (b、d)
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この過去問の解説 (3件)
01
カンゾウが含まれています。
b 正しいです。
三黄瀉心湯は、ダイオウを含んでいます。
激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいです。
c 正しいです。
桃核承気湯は、のぼせて便秘がちな人の月経改善に用いられます。
激しい腹痛を伴う下痢などの副作用が現れやすいため、他の瀉下薬との併用はできません。
d 七物降下湯は、15歳未満の小児への使用を避ける必要があります。
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02
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は、体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの、化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫に適するとされます。
瀉下薬との併用については、特に記載されていません。
b. ○
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、体力がある人で赤ら顔、のぼせ気味、精神不安、便秘に用いられます。
主に高血圧にともなうのぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、不眠、不安といった症状、あるいは出血(鼻血、痔出血)、更年期障害やいわゆる血の道症等に効果があるとされます。
構成生薬であるダイオウに瀉下作用があり、上記の通り、便秘にも用いられる漢方処方製剤であるため、瀉下薬との併用は避けます。
c. ○
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適するとされます。
こちらも、瀉下作用をもつダイオウを含むため、瀉下薬との併用は避けます。
d. ×
七物降下湯(しちもつこうかとう)は、体力中等度以下で、顔色が悪くて疲れやすく、胃腸障害のないものの、高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)に適するとされます。
瀉下薬との併用については記載されていませんが、胃腸障害のないもののとある通り、下痢等の副作用が現れることがあります。
そのため、胃腸が弱く下痢しやすい人では、使用は慎重に判断します。
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03
a.誤
十味敗毒湯は化膿性皮膚疾患などの初期に使われる漢方処方です。
b.正
三黄瀉心湯に含まれるダイオウには瀉下作用があるため、瀉下薬は服用しないようにします。
c.正
桃核承気湯は体力中等度以上の方の便秘などに使われるため、瀉下薬は服用しないようにします。
d.誤
七物降下湯は高血圧に伴う随伴症状に使用され、著しく胃腸の虚弱な患者などの使用には注意が必要です。
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