登録販売者の過去問
令和元年度(東京都)
医薬品の適正使用と安全対策 問112
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問題
登録販売者試験 令和元年度(東京都) 医薬品の適正使用と安全対策 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の病気にかかったことのある人」として「胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病」と記載することとされている成分はどれか。
- シアノコバラミン
- ジサイクロミン塩酸塩
- ジフェニドール塩酸塩
- イブプロフェン
- フェニレフリン塩酸塩
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この過去問の解説 (3件)
01
医薬品成分についての問題です。
×
シアノコバラミンはビタミンB12で、赤血球の形成を助け、また神経機能を正常に保つために重要な栄養素です。
ビタミン主要製剤、貧血用薬等に配合されていることがあります。
×
ジサイクロミン塩酸塩は、抗コリン成分の一つです。
抗コリン成分の共通の注意として、排尿困難の症状がある人、心臓病又は緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させる恐れがあるため、使用前に相談することとされています。
×
ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節機能のほか、内耳への血流量を改善する作用を示し、日本においては専ら、坑めまい成分として用いられています。
坑ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様に、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇、浮動感、不安定感等が現れることがあり、排尿困難の症状がある人や、緑内障の診断を受けた人では、使用前に医師又は薬剤師に相談します。
○
イブプロフェンは、アスピリン等と比較すると胃腸への悪影響は少ない解熱鎮痛成分ですが、抹消でのプロスタグランジン産生抑制作用があり、消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病等の既往歴がある人では、それら疾患の再発や、症状の悪化を招く恐れがあります。
また他に重篤な副作用として、肝機能障害、腎障害、無菌性髄膜炎を起こすこともあります。
×
フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して、鼻粘膜の血管を収縮させ、腫れを抑えることで鼻づまり等を緩和する、アドレナリン作動成分です。
心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では、その症状を悪化させる恐れがあるため、使用前に相談することとされています。
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02
1.誤
シアノコバラミンはビタミンB12成分です。
眼精疲労のための点眼薬などに使われています。
2.誤
ジサイクロミン塩酸塩は抗コリン成分です。
胃痛などの鎮痙薬として使われます。
排尿困難や緑内障の症状のある人は医師などに相談する必要があります。
また、眠気を起こすことがあるため、乗り物の運転は控えるようにします。
3.誤
ジフェニドール塩酸塩は自律神経を調節して異常な興奮を抑え、内耳への血流量を増加させるため、抗めまい作用薬として使われています。
抗コリン薬と同様、排尿困難や緑内障の症状のある人は医師などに相談する必要があります。
また、眠気を起こすことがあるため、乗り物の運転は控えるようにします。
4.正
イブプロフェンは解熱鎮痛薬の中で、アスピリンに比べて胃腸障害が少ないとされていますが、プロスタグランジン合成阻害作用による胃粘膜防御能の低下により、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン氏病などの広範囲に及ぶ消化管の炎症疾患を悪化させる恐れがあります。
5.誤
フェニレフリン塩酸塩は血管収縮成分で、鼻粘膜の充血や腫れを抑制し、鼻づまりなどに効果をあらわします。
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03
赤血球の形成を助けます。
2.ジサイクロミン塩酸塩は、抗コリン成分です。
心臓病や緑内障、高齢者は注意が必要です。
3.ジフェニドール塩酸塩は、抗めまい成分です。
副作用として、緑内障の症状悪化や、浮動感があります。
4.イブプロフェンは、その他に、15歳未満や出産予定日12週以内の妊婦は服用しないこととされています。
5.フェニレフリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分です。
心臓病や高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害のある人は、相談することとなっています。
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