問題
a アレルギーには、体質的・遺伝的な要素はない。
b アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。
c 医薬品の添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。
d 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、思わぬアレルギーを生じることがある。
アレルギー(過敏反応)に関する問題です。
選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。
●免疫は、本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応であるが、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることがある。
●通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程であるが、アレルギーにおいては過剰に組織に刺激を与える場合も多く、引き起こされた炎症自体が過度に苦痛を与えることになる。
● アレルギーにより体の各部位に生じる炎症等の反応をアレルギー症状といい、 流涙や眼の痒 かゆみ等の結膜炎症状、鼻汁やくしゃみ等の鼻炎症状、蕁麻疹や湿疹、かぶれ等の皮膚症状、血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ等が生じることが多い。
a.アレルギーには体質的・遺伝的な要素もあり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要です。
これにより、「体質的・遺伝的な要素はない」→「体質的・遺伝的な要素もある」
よって、この選択肢は誤りです。
b.アレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こり得るものであるため、医薬品の薬理作用等とは関係なく起こり得るものであり、また、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。
これにより、この選択肢は正解です。
c.医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る。アレルゲンとなり得る添加物としては、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)等が知られている。
これにより「原因物質とはならない。」→「原因物質(アレルゲン)となり得る。」
よって、この選択肢は誤りです。
d.普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品がアレルゲンになることがあり、思わぬアレルギーを生じることがある。
これにより、この選択肢は正解です。
誤りです。
正解は、「a:誤 b:正 c:誤 d:正」です。
誤りです。
正解は、「a:誤 b:正 c:誤 d:正」です。
誤りです。
正解は、「a:誤 b:正 c:誤 d:正」です。
正解の選択肢です。
誤りです。
正解は、「a:誤 b:正 c:誤 d:正」です。
解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。