問題
a CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹(り)患したことに対する損害賠償訴訟である。
b CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが原因とされている。
c CJDは、認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
d CJD訴訟を一つの契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する問題です。
各選択肢をみながら、解説と照らし合わせてみましょう。
a. CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病(CJ D)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
これにより、「ウシ乾燥硬膜」→「ヒト乾燥硬膜」
よって、この選択肢は誤りです。
b. CJDは、細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種であるプリオンが原因とされている。
これにより、「ウイルスの一種である」→「細菌でもウイルスでもないタンパク質の一種である」
よって、この選択肢は誤りです。
c. CJDは、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。
これにより、この選択肢は正解です。
d. CJD訴訟を一つの契機として、医薬品等の安全性を確保するため必要な規制の強化を行うとともに、生物由来の医薬品等による被害の救済制度を早期に創設できるよう努めることを誓約し、2002年に行われた薬事法改正に伴い、生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。
これにより、この選択肢は正解です。
誤りです。
正解は、(c、d)です。
誤りです。
正解は、(c、d)です。
誤りです。
正解は、(c、d)です。
誤りです。
正解は、(c、d)です。
正解の選択肢です。
解説はすべて、『登録販売者試験問題の作成に関する手引き』(令和4年3月作成、令和6年4月一部改訂)を参照しています。