通関士の過去問
第49回(平成27年)
通関書類の作成要領その他通関手続の実務 問48

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問題

通関士試験 第49回(平成27年) 通関書類の作成要領その他通関手続の実務 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額を答えなさい。

本邦の輸入者M( 買手 )は、建設機械を輸入するため、A国の輸出者X( 売手 )との間で、当該建設機械に係る売買契約を締結した。

当該売買契約には、次の事項が規定されている。
イ A国の工場渡し単価・・・・・・・・700,000円 / 台
ロ 売買契約数量・・・・・・・・・・・・・・・10台
ハ Mは、当該売買契約とは別に、Xと建設機械に係る保証契約を締結しなければならない旨

Mは、当該売買契約に基づき、Xから建設機械10台を輸入し、その代金をXに支払った。

Mは、上記2のハの保証契約をXと締結し、建設機械の代金とは別に、保証費用を1台につき50,000円をXに支払った。

Mは、Xに対して当該建設機械の操作方法に係る研修を依頼し、当該研修に係る費用250,000円を支払い、また、当該研修に社員3人を派遣し、当該派遣費用の総額150,000円を負担した。

Mは、当該建設機械の輸入港に到着するまでの運送に係る費用270,000円、保険料80,000円を運送会社及び保険会社に対してそれぞれ支払った。また、輸入港までの運送に先立ち、当該建設機械に係る梱包についてA国の梱包会社Yに依頼し、当該梱包費用120,000円をYに支払った。

上記の者のいずれの間にも特殊関係はない。
  • 7970000
  • 7980000
  • 7960000
  • 7971000
  • 7979000

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この過去問の解説 (3件)

01

問題48<輸入貨物の課税価格計算>
正解は1の7970,000円

【解説】
 外国の輸出業者から建設機械を買い入れた輸入貨物の課税価格の計算は次の通りです。

1: 現実支払価格
(イ) 建設機械本体の売買価格(工場渡し価格)
700,000円×10台=7,000,000円・・・①
(ロ) 保証費用
50,000円×10台=500,000円・・・②

2: 加算要素
(イ) 輸入港に到着するまでの運送及び保険料
270,000円+80,000円=350,000円・・③
(ロ)A国における梱包費用 
         120,000円・・・④

3: 建設機械の操作方法の研修費用・・・関税対象外で非加算

課税価格は
   ①+②+③+④= 7,970,000円となります。

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02

輸入貨物の課税価格を計算する関税評価についての実務問題です。

選択肢1. 7970000

現実支払価格

・本体の売買価格 

700,000円×10台 = 7,000,000円

・保証費用

50,000円×10台 = 500,000円

加算費用

・輸入港に到着するまでの運賃保険料

270,000円+80,000円 = 350,000円

・梱包費用

120,000円

加算要素を全て合算=答え 7,970,000円

※当該研修に係る費用、研修に社員を派遣する費用に関しては、研修費用そのものが要因を決定するのではなく、あくまで、輸入貨物の輸入取引の条件としての費用なのか、買手による自己のための費用なのかにより判断されます。

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03

【正解】

1 . 7,970,000円

【解説】

1現実支払価格

(1)建設機械本体の売買価格(工場渡し価格)(設問2,3)

      700,000円×10台=7,000,000円・・・①

(2)保証費用(設問2,4)・・50,000円×10台=500,000円・・・②

2 加算費用

(1) 輸入港に到着するまでの運送及び保険料・・ 270,000円+80,000円

=350,000円・・・③

3 建設機械の操作方法の研修費用・・・120,000円・・・非加算

課税価格= ①+②+③+④=7,970,000円 となります。

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