通関士の過去問
第50回(平成28年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問83
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問題
通関士試験 第50回(平成28年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述は、貨物の運送に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選びなさい。
- 内国貨物を外国貿易船に積んで本邦内の場所相互間を運送する場合は、税関長の承認を受けることを要しない。
- 外国貨物である難破貨物をそのある場所から保税地域まで運送する場合には、あらかじめ税関長に届け出なければならない。
- 税関長は、運送の状況その他の事情を勘案して取締り上支障がないと認めるときは、1年の範囲内で税関長が指定する期間内に発送される外国貨物の運送について一括して承認することができる。
- 外国から到着して保税運送の承認を受けて運送された外国貨物が、運送人の不注意で運送中に亡失したことにより、その承認の際に指定された運送の期間内に運送先に到着しないときは、当該承認を受けた者から直ちにその関税を徴収されることとされている。
- 税関長は、保税運送の承認をした後、災害その他やむを得ない事由が生じたため必要があると認めるときは、当該承認の際に指定した運送の期間を延長することができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
3・・関税法第63条第1項、関税法施行令第53条の2第1項により正しいです
4・・災害その他やむを得ない事情により亡失したとき等は除かれていますが不注意による亡失時は関税の徴収対象になります
5・・関税法第63条第4項により正しいです
(誤:1・2)
1・・内国貨物を外国貿易船等に積んで本邦内の場所相互間を運送しようとする者は、税関長に申告してその承認を受けなければならないことになっています。(関税法第66条第1項)
2・・外国貨物である難破貨物については、税関長の承認を受けることにより、開港、保税地域等に外国貨物のまま運送することができます。(関税法第64条第1項第1号)
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02
正答は3・4・5です。
3・・.税関長は、1年の範囲内で税関長が指定する期間内に発送される外国貨物の運送について一括して承認することができます。
4・・災害その他やむを得ない事情により亡失した時のみ関税の徴収されません。
5・・税関長は、保税運送の承認をした後、災害その他やむを得ない事由が生じたため必要があると認めるときは当該承認の際に指定した運送の期間を延長することができます。
(誤:1・2)
1・・内国貨物を外国貿易船等に積んで本邦内の場所相互間を運送しようとする者は、税関長に申告してその承認を受けなければならないことになっています。
外国貿易船に内国貨物を積んで国内で運送する行為は輸出行為ではないことを税関長に承認してもらう必要があります。
2・・外国貨物である難破貨物については、税関長の承認を受けることにより、開港、保税地域等に外国貨物のまま運送することができます。
難破貨物は緊急避難的に外国貨物として運送が認められています。
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03
関税法等に規定されている、貨物の運送に関する問題です。
誤った内容です。
内国貨物を外国貿易船等に積んで本邦内の場所相互間を運送しようとする者は、税関長に申告してその承認を受けなければならない。
(関税法第66条第1項)
誤った内容です。
難破貨物、運航の自由を失つた船舶又は航空機に積まれていた貨物、仮に陸揚げされた貨物については、保税運送の規定にかかわらず、そのある場所から開港、税関空港、保税地域又は税関官署に外国貨物のまま運送することができる。
(関税法第64条第1項)
正しい内容です。
税関長は、運送の状況その他の事情を勘案して取締り上支障がないと認めるときは、1年の範囲内で税関長が指定する期間内に発送される外国貨物の運送について一括して承認することができると規定されております。
(関税法第63条第1項)
正しい内容です。
外国から到着して保税運送の承認を受けて運送された外国貨物が、その指定された運送の期間内に運送先に到着しないときは、運送の承認を受けた者から、直ちにその関税を徴収する。ただし、当該貨物が災害その他やむを得ない事情により亡失した場合又はあらかじめ税関長の承認を受けて滅却された場合は、この限りでない。
(関税法第65条第1項)
正しい内容です。
税関長は、保税運送の承認をした後、災害その他やむを得ない事由が生じたため必要があると認めるときは、当該承認の際に指定した運送の期間を延長することができると規定されております。
(関税法施行令第55条)
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