通関士の過去問
第51回(平成29年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問92
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問題
通関士試験 第51回(平成29年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問92 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述は、関税の納税義務者に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つ選びなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「該当なし」を選びなさい。
- 関税は、関税法又は関税定率法その他関税に関する法律に別段の規定がある場合を除き、貨物を輸入する者が納税義務を負う。
- 輸入の許可前における貨物の引取りの承認を受けて引き取られた貨物について、納付された関税に不足額があった場合において、当該承認の際当該貨物の輸入者とされた者の住所及び居所が明らかでなく、かつ、当該貨物の輸入に際してその通関業務を取り扱った通関業者が、その通関業務の委託をした者を明らかにすることができなかったときは、当該通関業者は、当該貨物の輸入者と連帯して納税義務を負う。
- 船用品又は機用品の積込みの承認を受けた外国貨物が、指定された期間内に当該承認に係る船舶又は航空機に積み込まれなかったときは、当該承認を受けた者が納税義務を負う。
- 保税蔵置場にある外国貨物( 輸出の許可を受けた貨物を除く。)が亡失し、又は滅却されたときは、当該保税蔵置場の許可を受けた者が納税義務を負う。
- 総合保税地域の許可を受けた法人が、当該総合保税地域にある外国貨物が亡失したことにより当該貨物に係る関税を納める義務を負うこととなった場合において、当該貨物が亡失した時に当該総合保税地域において当該貨物を管理していた者が当該法人以外の者であるときは、当該貨物を管理していた者が、当該法人に代わり納税義務を負う。
- 該当なし
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この過去問の解説 (3件)
01
この場合、関税を納める義務は当該貨物の亡失時に当該貨物を管理していた者が、当該総合保税地域の許可を受けた法人と「連帯して」、当該関税を納める義務を負います。
同管理者が当該許可を受けた法人に代わり、単独で納税義務を負う...わけではありません(関税法6条、62条の13)。
正しい選択肢=1、2、3、4
1 法律に別段の規定がある場合を除くほか、貨物を輸入する者が関税を納める義務があります(関税法6条)。
2 この場合、当該通関業者が、当該貨物の輸入者と連帯して当該関税を納める義務をいます(関税法6条、13条の3)。
3 納税義務を負うのは、船用品又は機用品の積込みの承認を受けた者です(関税6条、23条6項)。
4 保税蔵置場の許可を受けた者が、納税義務を負います(関税法6条、45条1項)。
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02
関税の納税義務者に関する問題です。
◯
正しい記述です。
原則として、輸入者が納税義務を負う事になっています。
◯
正しい記述です。
通関業者の連帯責任の内容です。
😃通関業者には、依頼を受けたことを証する書類の保存義務があります。「その通関業務の委託をした者を明らかにすることができなかったとき」、連帯して納税義務を負うことになるのは、理解できますね。
◯
正しい記述です。
😃船用品&機用品→積込みの承認を受けた者
◯
正しい記述です。
保税蔵置場の許可を受けた者は、ちゃんと管理をしていない責任があります。
😃保税蔵置場→亡失、滅却→保税蔵置場の許可を受けた者
✖
「当該貨物を管理していた者が、当該法人に代わり納税義務を負う。」という記述が誤っています。
設問の場合では、「貨物の管理者は、総合保税地域の許可を受けた法人と連帯して納税義務を負う」と規定されております。
😃連帯納税義務
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03
正答(誤った選択肢)は5です。
関税を納める義務は当該貨物の亡失時に当該貨物を管理していた者が
当該総合保税地域の許可を受けた法人と「連帯して」当該関税を納める義務を負います。
正しい選択肢=1、2、3、4
1 法律に別段の規定がある場合を除くほか、原則として貨物を輸入する者が関税を納める義務があります。
2 この場合、当該通関業者が当該貨物の輸入者と連帯して当該関税を納める義務があります。
3 納税義務を負うのは、船用品又は機用品の積込みの承認を受けた者です。
4 保税蔵置場の許可を受けた者が、納税義務を負います。
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