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通関士の過去問 第53回(令和元年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問98

問題

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次の記述は、関税定率法に規定する関税の軽減、免除及び払戻しに関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「該当なし」をマークしなさい。
   1 .
国際的な運動競技会において使用される物品で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内に輸出されるものについては、関税定率法第17条第1項(再輸出免税)の規定により、その関税の免除を受けることができる。
   2 .
保税蔵置場に置くことの承認を受けて当該保税蔵置場に置かれている輸入貨物が輸入申告の時までに変質し、又は損傷した場合には、関税定率法第10条第1項(変質、損傷等の場合の減税又は戻し税等)の規定により、当該貨物の変質又は損傷による価値の減少に基づく価格の低下率を基準として、その関税の軽減を受けることができる。
   3 .
関税を納付して輸入された貨物のうち、数量が契約の内容と相違するため返送することがやむを得ないと認められるもので、その輸入の時の性質及び形状に変更を加えないものを、その輸入の許可の日から6月以内に保税地域に入れ、返送のために輸出する場合には、関税定率法第20条第1項(違約品等の再輸出又は廃棄の場合の戻し税等)の規定により、その関税の払戻しを受けることができる。
   4 .
飼料以外の用途に適さないもので財務省令で定める規格を備える配合飼料の製造に使用するためのとうもろこし(原料品)で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内に税関長の承認を受けた製造工場で当該製造が終了するものについては、関税定率法第13条第1項(製造用原料品の減税又は免税)の規定により、その関税の免除を受けることができる。
   5 .
本邦に来遊する外国の元首若しくはその家族(配偶者、直系尊属、直系卑属及びこれらに準ずる地位にあると認められる親族をいう。)又はこれらの者の随員に属する物品で輸入されるものについては、関税定率法第14条(無条件免税)の規定により、その関税の免除を受けることができる。
   6 .
該当なし
( 通関士試験 第53回(令和元年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問98 )
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この過去問の解説 (2件)

9

1. 正解です。
 関税定率法第17条第1項の規定より、国際的な運動協議会において使用される物品で輸入されその輸入の許可の日から1年以内に輸出されるものについては、その関税の免除を受けることができます。令和元年の出題であることから、五輪を意識した問題である可能性が高いですね。

2. 誤りです。
 関税定率法第10条第1項の規定は、輸入の許可前のおける貨物の引取りの規定により、引き取ることの承認を受けた貨物で、当該貨物の納税申告をするまでに輸入貨物が変質、損傷などを受けた場合が対象となっております。輸入申告までに変質し、又は損傷した場合の課税価格の決定は、同法第4条の5に規定されております。

3. 正解です。
 関税定率法第20条第1項の規定により、関税を納付して輸入された貨物のうち、数量が契約の内容と相違するため返送することがやむを得ない認められるもので、その輸入の時の性質及び形状に変更を加えないものを、その輸入の許可の日から6月以内に保税地域に入れ、返送のために輸出する場合には、その関税の払い戻しを受けることができます。

4. 正解です。
 関税定率法第13条第1項(製造用原料の減税または免税)の規定により、飼料以外の用途に適さないもので財務省令で定める規格を備える配合飼料の製造に使用するとうもろこし(原料品)で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内にッ税関長の承認を受けた製造工場で当該製造が終了するものについては、その関税の免除を受けることができます。

5. 正解です。
 関税定率法第14条第2項より、本邦に来遊する外国の元首若しくはその家族(配偶者、直系尊属、直系卑属及びこれらに準ずる地にあると認められる親族をいう。)又はこれらの者の随員に属する物品で輸入されるものについては、その関税の免除を受けることができます。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

関税定率法に規定する関税の軽減、免除及び払戻しに関する問題です。

選択肢1. 国際的な運動競技会において使用される物品で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内に輸出されるものについては、関税定率法第17条第1項(再輸出免税)の規定により、その関税の免除を受けることができる。

正しい内容です。

関税定率法第17条 再輸出免税

輸入の許可の日から一年以内に輸出されるものについては、政令で定めるところにより、その関税を免除する。(これらの期間をこえることがやむを得ないと認められる理由があり、税関長の承認を受けた貨物については、税関長が指定する期間とする。)

1、加工される貨物又は加工材料となる貨物で政令で定めるもの

2、輸入貨物の容器で政令で定めるもの

3、輸出貨物の容器として使用される貨物で政令で定めるもの

4、修繕される貨物

5、学術研究用品

6、試験品

6-2、貨物を輸出し、又は輸入する者が当該輸出又は輸入に係る貨物の性能を試験し、又は当該貨物の品質を検査するため使用する物品

7、注文の取集め若しくは製作のための見本又はこれに代る用途のみを有する写真、フイルム、模型その他これらに類するもの

7-2、国際的な運動競技会、国際会議その他これらに類するものにおいて使用される物品

8、本邦に入国する巡回興行者の興行用物品並びに本邦に入国する映画製作者の映画撮影用の機械及び器具

9、博覧会、展覧会、共進会、品評会その他これらに類するものに出品するための物品

10、本邦に住所を移転するため以外の目的で本邦に入国する者がその個人的な使用に供するためその入国の際に携帯して輸入し、又は政令で定めるところにより別送して輸入する自動車、船舶、航空機その他政令で指定する物品

11、条約の規定により輸入の後一定の期間内に輸出されることを条件として関税を免除することとされている貨物で政令で定めるもの

選択肢2. 保税蔵置場に置くことの承認を受けて当該保税蔵置場に置かれている輸入貨物が輸入申告の時までに変質し、又は損傷した場合には、関税定率法第10条第1項(変質、損傷等の場合の減税又は戻し税等)の規定により、当該貨物の変質又は損傷による価値の減少に基づく価格の低下率を基準として、その関税の軽減を受けることができる。

誤った内容です。

関税定率法第10条に、輸入貨物が輸入の許可前に変質し、又は損傷した場合においては、政令で定めるところにより、当該貨物の変質若しくは損傷による価値の減少に基づく価格の低下率を基準として、その関税を軽減し、又はその関税の額とその変質若しくは損傷後における性質及び数量により課税した場合における関税の額との差額以内において、その関税を軽減することができると規定されております。

輸入申告の時までに変質し、又は損傷した場合には、関税定率法第10条規定は適用されません。

選択肢3. 関税を納付して輸入された貨物のうち、数量が契約の内容と相違するため返送することがやむを得ないと認められるもので、その輸入の時の性質及び形状に変更を加えないものを、その輸入の許可の日から6月以内に保税地域に入れ、返送のために輸出する場合には、関税定率法第20条第1項(違約品等の再輸出又は廃棄の場合の戻し税等)の規定により、その関税の払戻しを受けることができる。

正しい内容です。

関税定率法第20条に、関税を納付して輸入された貨物のうち次の各号のいずれかに該当するもので、その輸入の時の性質及び形状に変更を加えないものを本邦から輸出するときは、当該貨物がその輸入の許可の日から6月以内に保税地域に入れられたものである場合に限り、政令で定めるところにより、その関税を払い戻すことができると規定されております。

選択肢4. 飼料以外の用途に適さないもので財務省令で定める規格を備える配合飼料の製造に使用するためのとうもろこし(原料品)で輸入され、その輸入の許可の日から1年以内に税関長の承認を受けた製造工場で当該製造が終了するものについては、関税定率法第13条第1項(製造用原料品の減税又は免税)の規定により、その関税の免除を受けることができる。

正しい内容です。

関税定率法第13条1項

次の各号に掲げる原料品で輸入され、その輸入の許可の日から一年以内に、税関長の承認を受けた製造工場で当該各号に掲げる製造が終了するものについては、政令で定めるところにより、その関税を軽減し、又は免除する。

1、飼料のうち政令で定めるものの製造に使用するためのこうりやんその他のグレーンソルガム及びとうもろこしその他の当該飼料の種類に応じた政令で定める原料品

2、落花生油の製造に使用するための落花生

選択肢5. 本邦に来遊する外国の元首若しくはその家族(配偶者、直系尊属、直系卑属及びこれらに準ずる地位にあると認められる親族をいう。)又はこれらの者の随員に属する物品で輸入されるものについては、関税定率法第14条(無条件免税)の規定により、その関税の免除を受けることができる。

正しい内容です。

関税定率法第14条に、本邦に来遊する外国の元首若しくはその家族(配偶者、直系尊属、直系卑属及びこれらに準ずる地位にあると認められる親族をいう。以下同じ。)又はこれらの者の随員に属する物品については、その関税を免除すると規定されております。

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