通関士の過去問 第54回(令和2年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問66
この過去問の解説 (2件)
正解は1,4,5となります。
1. 正解です。
関税法第2条第1項第2号より、「輸出」とは、内国貨物を外国に向けて送り出すことをいいます。この設問に類似した問題で、関税定率法の「輸出」の定義は、関税法第2条第1項第2号の定義に加えて、貨物を特定の国から他の国に向けて送り出すことも含まれています。両者の区別を明確にできるようにしましょう。
2. 誤りです。
関税法第2条第1項第4号及び同上第2項より、「内国貨物」の定義で、本邦の船により排他的経済水域を含んだ公海で採捕された水産物をさすとあります。従って、本邦の船舶により外国の排他的経済水域で採捕された水産物は「内国貨物」となるので、「内国貨物」を船舶で本邦に引き取ることは「輸入」にあたりません。
3. 誤りです。
関税法第2条第1項第4号の2より、「附帯税」とは、関税のうち延滞税、過少申告加算税、無申告加算税及び重加算税のことを言います。
4. 正解です。
関税法第2条第1項第6号より、「外国貿易機」とは、外国貿易のため本邦と外国との間を往来する航空機を言います。
5. 正解です。
関税法第2条第1項第9号より、燃料、飲食その他の消耗品で、船舶において使用するものは、「船用品」に該当します。
【正解】
1.4.5
【解説】
1.正しい記述です
(関税法2条1項2号)
2.誤った記述です
本邦の船舶により外国の排他的経済水域の海域で採捕された水産物(内国貨物)
を本邦に引き取ることは「輸入」に該当しません。
(関税法2条2項、同条1項4号、同項1号)
3.誤った記述です
「附帯税」とは、関税のうち延滞税、過少申告加算税、無申告加算税及び
重加算税をいいます。なお、利子税は該当しません。
(関税法2条1項4号の2)
4.正しい記述です
(関税法2条1項6号)
5.正しい記述です
(関税法2条1項9号)
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