通関士の過去問
第55回(令和3年)
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問78

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問題

通関士試験 第55回(令和3年) 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、関税の担保の提供及び関税の徴収に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選びなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「該当なし」を選びなさい。
  • 関税法第9条の2第1項の規定により、関税の納期限の延長を受けようとする輸入者は、その関税額に相当する額の担保を提供しなければならないが、災害その他やむを得ない理由により、その延長された納期限について同法第2条の3の規定により更に延長を受けようとするためには、同条の規定により追加の担保を提供する必要はない。
  • 関税法第9条の6第1項に規定する納付受託者が、関税を納付しようとする者から納付の委託を受けた関税を納付期日までに完納しないときは、税関長は、その関税を当該納付受託者から徴収することとされているが、当該納付受託者に対して滞納処分をしてもなお徴収すべき残余がある場合には、その残余の額について当該関税に係る納税者から徴収することができる。
  • 関税の担保として税関長が確実と認める保証人の保証を提供しようとする者は、保証人の保証を証する書面を税関長に提出することとされており、当該書面は、当該保証人(法人である場合にあっては、当該保証人の代表者)の記名押印があるものでなければならない。
  • 関税の徴収権の時効については、その援用を要せず、また、その利益を放棄することができない。
  • 保税展示場の許可の期間の満了の際に当該保税展示場にある外国貨物が、税関長が定めた期間内に搬出されないときは、税関長は、当該保税展示場に当該外国貨物を入れることの承認を受けた者から、直ちにその関税を徴収する。
  • 該当なし

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この過去問の解説 (3件)

01

【正解】

【解説】

1.正しい記述です

2.正しい記述です

3.正しい記述です

4.正しい記述です

5.誤った記述です

保税展示場の許可の期間の満了の際に当該保税展示場にある外国貨物が、

税関長が定めた期間内に搬出されないときは、税関長は、

当該保税展示場の許可を受けた者から、直ちにその関税を徴収すると

関税法62条の6第1項に定められています。

参考になった数19

02

関税法等に規定されている、関税の担保の提供及び関税の徴収に関する問題です。

選択肢1. 関税法第9条の2第1項の規定により、関税の納期限の延長を受けようとする輸入者は、その関税額に相当する額の担保を提供しなければならないが、災害その他やむを得ない理由により、その延長された納期限について同法第2条の3の規定により更に延長を受けようとするためには、同条の規定により追加の担保を提供する必要はない。

正しい内容です。

財務大臣又は税関長は、災害その他やむを得ない理由により、この法律又は関税定率法その他の関税に関する法律に基づく申請、請求、届出その他書類の提出、納付又は徴収に関する期限までにこれらの行為をすることができないと認めるときは、政令で定めるところにより、当該災害等のやんだ日から二月以内に限り、当該期限を延長することができると規定されており、追加担保も不要となります。

(関税法第2条の3)

選択肢2. 関税法第9条の6第1項に規定する納付受託者が、関税を納付しようとする者から納付の委託を受けた関税を納付期日までに完納しないときは、税関長は、その関税を当該納付受託者から徴収することとされているが、当該納付受託者に対して滞納処分をしてもなお徴収すべき残余がある場合には、その残余の額について当該関税に係る納税者から徴収することができる。

正しい内容です。

税関長は、納付受託者が納付すべき関税については、当該納付受託者に対して第十一条(関税の徴収)の規定によりその例によるものとされる国税通則法第四十条(滞納処分)の規定による処分をしてもなお徴収すべき残余がある場合でなければ、その残余の額について当該関税に係る納税者から徴収することができないと規定されております。

(関税法第9条の7第4項)

選択肢3. 関税の担保として税関長が確実と認める保証人の保証を提供しようとする者は、保証人の保証を証する書面を税関長に提出することとされており、当該書面は、当該保証人(法人である場合にあっては、当該保証人の代表者)の記名押印があるものでなければならない。

正しい内容です。

担保を提供しようとする者は、保証人の保証を証する書面その他の財務省令で定める書類を税関長に提出しなければならないと規定されております。

(関税法施行令第8条の2第4項)

選択肢4. 関税の徴収権の時効については、その援用を要せず、また、その利益を放棄することができない。

正しい内容です。

国税の徴収権の時効については、援用を要せず、時効完成後における権利の放棄はできないものとすると規定されております。

税関長は、保税展示場に入れられた外国貨物で、当該保税展示場の許可の期間の満了その他当該許可の失効の際、当該保税展示場にあるものについては、当該保税展示場の許可を受けた者に対し、期間を定めて当該外国貨物の搬出その他の処置を求めることができるものとし、当該期間内に当該処置がされないときは、その者から、直ちにその関税を徴収する。

選択肢5. 保税展示場の許可の期間の満了の際に当該保税展示場にある外国貨物が、税関長が定めた期間内に搬出されないときは、税関長は、当該保税展示場に当該外国貨物を入れることの承認を受けた者から、直ちにその関税を徴収する。

誤った内容です。

税関長は、保税展示場に入れられた外国貨物で、当該保税展示場の許可の期間の満了その他当該許可の失効の際、当該保税展示場にあるものについては、当該保税展示場の許可を受けた者に対し、期間を定めて当該外国貨物の搬出その他の処置を求めることができるものとし、当該期間内に当該処置がされないときは、その者から、直ちにその関税を徴収する。

(関税法第62条の6第1項)

参考になった数10

03

1、2、3、4は正しい記述です。

5 .保税展示場の許可の期間の満了の際に当該保税展示場にある外国貨物が、税関長が定めた期間内に搬出されないときは、税関長は、当該保税展示場に当該外国貨物を入れることの承認を受けた者から、直ちにその関税を徴収する。

→誤った記述です。当該外国貨物を入れることの承認を受けた者ではなく、保税展示場の許可を受けた者から関税を徴収します。

参考になった数10