通関士の過去問
第57回（令和5年）
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 問1

「いずれかの税関長に対して輸入申告をすることができる。」という内容から見ると、（イ）に入るのは、いずれかの税関長に対して特例輸入申告ができる者ですね。

つまり、「税関長の承認を受けた輸入者」のことです。

このような輸入者には、特例輸入者と特例委託輸入者の2種類があります。

特例輸入者は、自ら輸入申告をします。

特例委託輸入者は、認定通関業者に通関手続を委託し、輸入申告をします。

😃税関長に対して輸入申告ができるのは、輸入者です。

認定通関業者が、輸入者の代理人として、輸入者の名義で、税関長に対して輸入申告をすることができます。

正しい内容です。

特例輸入者又は特例委託輸入者は、第六十七条の二第一項又は第二項（輸出申告又は輸入申告の手続）の規定にかかわらず、政令で定めるところにより、いずれかの税関長に対して輸入申告（政令で定める貨物に係るものを除く。）をすることができる。

（関税法第67条の19）

正しい選択肢です。

関税法67条の19では、「特例輸入者又は特例委託輸入者は（中略）政令で定めるところにより、いずれかの税関長に対して輸入申告（政令で定める貨物に係るものを除く。）をすることができる」と規定されています。

誤った選択肢です。

認定通関業者は、輸入申告をする者ではありません（代理するのみ）。

認定通関業者は、申請により、通関業務その他の輸出及び輸入に関する業務を適正かつ確実に遂行することができるものと認められる旨の税関長の認定を受けた通関業者です（関税法7条の2、79条の2、79条1項）。

誤った選択肢です。

認定通関業者は、輸入申告をする者ではありません（代理するのみ）。

認定通関業者は、申請により、通関業務その他の輸出及び輸入に関する業務を適正かつ確実に遂行することができるものと認められる旨の税関長の認定を受けた通関業者です（関税法7条の2、79条の2、79条1項）。