通関士の過去問
第57回(令和5年)
通関書類の作成要領その他通関手続の実務 問9

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問題

通関士試験 第57回(令和5年) 通関書類の作成要領その他通関手続の実務 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算しなさい。

1.  本邦の輸入者M(買手)は、A国の輸出者X(売手)との間で、冷凍果実に係る売買契約を締結し、当該売買契約により当該冷凍果実を輸入する。
2.  MとXとの間の当該売買契約には、次の事項が規定されている。
   イ 単価(工場渡し価格)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45円/kg
   ロ 契約数量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・55,000kg
   ハ 品質不良等による変質の割合が契約数量の3%以内であれば、値引きやクレームの対象とはならない旨
3.  Mは、当該売買契約に基づき、Xから冷凍果実55,000kgを輸入し、その代金をXに支払う。
4.  Mは、当該売買契約に基づき本邦に到着した当該冷凍果実について、その輸入(納税)申告に先立ち検査機関Yに、自己のために検査を依頼したところ、品質不良により1,550kgが変質していることが判明した。
5.  Mは、上記4の検査に要する費用としてYに80,000円を支払う。
6.  Mは、上記の当該冷凍果実の代金及び検査に要する費用とは別に、当該冷凍果実の輸入に関し、次に掲げる費用を負担する。
   イ A国のXの工場からA国の輸出港までの運送に要する費用・・・・・・・・20,000円
   ロ A国の輸出港から本邦の輸入港までの運送に要する費用・・・・・・・・210,000円
   ハ 輸入港における当該冷凍果実の船卸しに要する費用・・・・・・・・・・・50,000円
   ニ 輸入港から本邦所在のMの倉庫までの運送に要する費用・・・・・・・・・30,000円
7.  M、X及びYとの間には、それぞれ特殊関係はない。
  • 2,673,000円
  • 2,681,000円
  • 2,705,000円
  • 2,712,000円
  • 2,728,000円

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この過去問の解説 (2件)

01

輸入貨物の課税価格の計算問題です。
 

選択肢3. 2,705,000円

税関に申告する課税価格は、貨物の正当な経済的価値を反映しなければならないです。
CIF価格をもとに、仕入れ書価格に加算要素を足し、減算要素を引くという手順になります。
①仕入れ書価格=45*55000=2475000
②Mは、自己のために検査を依頼し、Yに払った80000円は、加算しません。
③イ、ロは、輸入港到着までの運賃に該当しますので、加算します。
④ハ、ニは、輸入港到着後発生した費用なので、加算しません。
課税価格=2475000+20000+210000=2705000

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02

輸入貨物の課税価格問題です。

選択肢3. 2,705,000円

①45円/kg × 55,000kg = 2,475,000円

②20,000円 A国のXの工場からA国の輸出港までの運送に要する費用

③210,000円 A国の輸出港から本邦の輸入港までの運送に要する費用

④①+②+③=2,705,000円

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