通関士 過去問
第58回(令和6年)
問25 (通関業法 問25)

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問題

通関士試験 第58回(令和6年) 問25(通関業法 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述は、通関業法に規定する罰則に関するものであるが、( ホ )に入れるべき最も適切な語句を下の選択肢から選びなさい。

1  偽りその他不正の手段により通関業法第3条第1項(通関業の許可)の許可を受けた者は、1年以下の( イ )又は( ロ )以下の罰金に処することとされている。
2  法人の( ハ )又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、通関業法第38条第1項(報告の徴取等)の規定による( ニ )の質問に答弁をしなかった。このとき、当該答弁をしなかった者に対して、同法第43条の規定による( ホ )場合には、その法人又は人に対し、同条の( ホ )こととされている。
  • 30万円
  • 50万円
  • 100万円
  • 依頼者
  • 改善計画書の提出を求める
  • 監査役
  • 管理者
  • 禁錮
  • 拘留
  • 審査委員
  • 税関職員
  • 代表者
  • 懲役
  • 罰金刑を科する
  • 報告を徴する

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この過去問の解説 (3件)

01

(ホ)に入る語句は 罰金刑を科する です。

選択肢14. 罰金刑を科する

通関業法第43条は、法人の代表者や従業員が報告・質問に答えなかったとき、その本人に罰金刑を科する場合には、同じ条の規定により法人自身にも罰金刑を科すると定めています。

文中で(ホ)が二度繰り返されるのは、この「本人にも法人にも同じ罰金刑を科す」という条文の書き方をそのまま踏襲しているためです。

まとめ

・報告・質問を無視した従業員等罰金刑を科する

・同じ行為を黙認した法人同じ罰金刑を科する

という連帯責任の仕組みが通関業法43条のポイントです。

条文が「罰金刑を科する」というフレーズを連続して用いるため、空所(ホ)も同じ語で埋めると文章が自然になり、法律の趣旨とも一致します。

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02

本問は、罰則の内容および両罰規定について知識を問う問題です。

まず、罰則の問題であることと、問題となる違反行為をしたのが「法人の(空欄)又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者」という人であり、問題文の末尾に「その法人又は人に対し」とあることに着目します。

行為者自身に対する罰ではなく、使用者に対する罰、両罰規定の問題であることが分かります。

選択肢14. 罰金刑を科する

正しい選択肢です

行為者に法人又は人の業務に関して、通関業法38条1項への違反行為があった場合、50万円以下の罰金刑が科されますが、この場合、その法人又は人に対しても罰金刑が科されます。

 

通関業法38条1項の規定による「報告をせず、若しくは偽りの報告をし、若しくは同項の規定による職員の質問に答弁せず、若しくは偽りの答弁をし、又は同項の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者」は「50万円以下の罰金に処する」と規定されています(通関業法43条2号)。

そして、「法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、(中略)第43条(中略)の違反行為をしたときは、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対し各本条の罰金刑を科する」と規定されています(通関業法45条)。

まとめ

なお、本問では、行為者に対する罰も法人等に対する罰も罰金刑ですが、行為者に科されるのが、懲役や禁錮、拘留であっても、法人等に科されるのは、罰金刑であることも通関業法45条で押さえておきましょう。(法人に対しては身体の自由を制限する罰は科すことができないため。)

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03

通関業法に規定されている、罰則に関する問題です。

選択肢14. 罰金刑を科する

正しい内容です。

報告の徴取の規定による報告をせず、若しくは偽りの報告をし、若しくは同項の規定による職員の質問に答弁せず、若しくは偽りの答弁をし、又は同項の規定による検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者は、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対し、各本条の罰金刑を科すると規定されております。

(通関業法第45条)

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