薬剤師の過去問 第99回 薬学理論問題（薬理、薬剤、病態・薬物治療） 問153

正解：1.3

1　ラニビズマブは、血管内皮細胞増殖因子に対するモノクローナル抗体です。加齢黄班変性症の治療に用いられます。

2　イソプロピルウノプロストンは、プロスタグランジン製剤です。
ブドウ膜強膜流出路からの眼房水排出を促進するため、緑内障の治療薬として用いられます。

3　アプラクロニジンは、α2受容体刺激薬です。眼房水の産生抑制作用により、眼圧を低下させます。

4　ピロカルピンは、ムスカリン受容体刺激薬です。縮瞳薬や緑内障の治療に用いられます。

5　トロピカミドは、ムスカリン受容体遮断薬です。

正解【１・３】
１．正しい記述です。

２．イソプロピルウノブロストンは、プロスタグランジン製剤です。ぶどう膜・胸膜の房水流出経路からの流出を促進させ、眼内圧を降下させます。
アドレナリンα1 受容体を選択的に遮断はしません。

３．正しい記述です。

４．ピロカルピンはコリン作動薬ですので、コリンエステラーゼを阻害しません。コリンエステラーゼを阻害するのは、エコチオパートなどです。

５．トロピカミドは抗コリン薬です。瞳孔を括約筋を弛緩させます。炭酸脱水酵素を阻害ではありません。