薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問270

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(薬理/実務、薬剤/実務) 問270 (訂正依頼・報告はこちら)

40歳男性。体重65kg。
病院で腎移植後、シクロスポリンを含む処方による治療を継続中である。
1年後の定期検診で脂質異常症と高血圧症を指摘された。

これらの症状を改善する次の薬物のうち、シクロスポリンと併用禁忌なのはどれか。1つ選べ。
  • アムロジピンベシル酸塩
  • イコサペント酸エチル
  • カルテオロール塩酸塩
  • コレスチラミン
  • ロスバスタチンカルシウム

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この過去問の解説 (2件)

01

シクロスポリンと併用禁忌の薬剤は、生ワクチン、タクロリムス(外用除く)、ピタバスタチン、ロスバスタチン、ボセンタン、アリスキレン、コルヒチン(肝障害・又は腎障害の場合)です。

よって解答は5となります。

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02

正解:5

シクロスポリンとHMG-CoA還元酵素阻害薬は併用禁忌です。
HMG-CoA還元酵素阻害薬は、有機アニオントランスポーターにより肝細胞内に取り込まれますが、シクロスポリンがこのトランスポーターを阻害し、HMG-CoA還元酵素阻害薬の血中濃度が増加してしまうためです。

ロスバスタチンカルシウムはHMG-CoA還元酵素阻害薬であるため、選択肢5が正解となります。

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