薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問314
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問題
薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問314 (訂正依頼・報告はこちら)
35歳男性。微熱、鼻水、咳の症状を訴えて薬局を訪れ、対応した薬剤師が、以下の成分からなる総合感冒薬を販売することとなった。
この男性には服用薬はなく、副作用歴、アレルギー歴のいずれもないことを確認した。
この男性から、この総合感冒薬を服用した後に以下の症状の訴えがあった場合、直ちに服用を中止させ医師への受診勧奨を行わなければならない事例はどれか。2つ選べ。
この男性には服用薬はなく、副作用歴、アレルギー歴のいずれもないことを確認した。
この男性から、この総合感冒薬を服用した後に以下の症状の訴えがあった場合、直ちに服用を中止させ医師への受診勧奨を行わなければならない事例はどれか。2つ選べ。
- 便秘気味になった。
- 口が渇いた。
- 眠気を催した。
- 高熱が出て、目の粘膜に水ぶくれができた。
- 服用後すぐに息苦しさが現れた。
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この過去問の解説 (3件)
01
「高熱が出て、目の粘膜に水ぶくれができた。」という症状はスティーブン・ジョンソン症候群に見られる症状です。
「服用後すぐに息苦しさが現れた。」という症状はアナフィラキシーショクなどのアレルギー症状が考えられます。
このような副作用は重篤であり、命に関わるため、すぐに医療機関を受診しなければなりません。
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02
【選択肢に対する説明】
1:誤.ジヒドロコデインリン酸の副作用で、服用中止のみに留まります。
2、3:誤.クロルフェニラミンマレイン酸の副作用で、服用中止のみに留まります。
4、5:正.スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)の副作用の疑いがあります。SJSは、死亡率数 % にも及ぶ症状であり回復しても重度の後遺症の残る可能性があります。発症の初期に的確な治療を行うことが副作用の重篤化を防ぐことにつながります。
そのため、これらの症状の訴えがあった場合、直ちに服用を中止させ医師への受診勧奨を行わなければなりません。
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03
2,3:口渇と眠気はクロルフェニラミンマレイン酸の副作用で、服用中止のみに留まります。
4,5:スティーブン・ジョンソン症候群(SJS)が疑われます。
SJSとは高熱や全身倦怠感とともに全身に紅斑・びらん・水疱が多発する疾患で、回復しても後遺症が残る可能性があります。
そのため発症初期に適切な治療が求められるため、これらの症状が生じた場合には直ちに服用を中止し医師へ受診勧奨を行わなければなりません。
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