薬剤師の過去問
第99回
薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問324

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問題

薬剤師国家試験 第99回 薬学実践問題(病態・薬物治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務) 問324 (訂正依頼・報告はこちら)

病院における医療チームには、診療科ごとのチームのほかに栄養サポートチーム、感染制御チーム、裾惰対策チームなどの活動範囲が複数の診療科にわたる機能別のチームがある。
チーム医療における薬剤師の行為に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 感染制御チームの一員として、医療スタッフに対し、抗菌薬の適正使用について教育を行った。
  • 褥瘡対策チームの一員として、外用薬の選択及び塗布方法について患者に説明した。
  • 栄養サポートチームにおいて、経口による栄養摂取が可能な患者に高エネルギー投与が必要と考え、TPN(Total Parenteral Nutrition)を提案した。
  • がん化学療法チームにおいて、イリノテカンによる遅延性下痢が発現した患者に対し、半夏潟心湯の使用を提案した。
  • 緩和医療チームにおいて、がん性癌痛を訴えた患者に対しモルヒネが投与開始となったので、予防的な緩下剤の使用を提案した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:3

1 感染制御チームの一員として、医療スタッフに対し、抗菌薬や消毒薬についての適正な使用方法などを教育を行います。

2 褥瘡対策チームの一員として、薬剤の適切な選択や栄養輸液の評価を行います。

3 経口摂取が可能な患者には経腸摂取はするべきではありません。腸は使わなくなるとすぐに機能が低下してしまうため、できるだけ経口摂取で栄養を補給します。

4 がん化学療法チームでは治療計画や抗がん剤の調整、服薬指導やモニタリングを行います。

5 緩和医療チームでは医薬品情報の収集、薬物治療のモニタリングなどを行います。

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02

【答え】3

【選択肢に対する説明】
 1:正.適切な行為です。

 2:正.適切な行為です。

 3:誤.中心静脈栄養(TPN)は嚥下障害や病気などで経口摂取ができない患者に対して行います。TPNには感染症などのリスクや消化器官の機能低下などのデメリットがあるため、経口摂取が可能な患者にはできるだけ経口での栄養摂取を行うよう提案すべきであると考えられます。

 4:正.適切な行為です。

 5:正.適切な行為です。

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03

3:誤りです。
経口による栄養摂取が可能な患者には、投与する際に体に負荷がかかりにくい経口で栄養摂取を行うよう提案する必要があります。

TPNは中心静脈栄養法と呼ばれ、文字通り静脈から高カロリー輸液を投与します。
血管内にカテーテルを留置するためハイリスクとされています。

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