第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)
問50 (配線図問題 問10)

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問題

第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年) 問50(配線図問題 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する各問いに対して、答えを1つ選びなさい。

⑩で示す動力制御盤内から電動機に至る配線で、必要とする電線本数(心線数)は。
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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、電力制御盤内の電動機に必要な電線本数(心数)を問うものです。条件に従って、三相交流の各相(R、S、T)の3本に加え、中性線や補助線、接地線(アース)を含めた場合、必要な本数は6本となります。

選択肢1. 3

三相交流の各相(R、S、T)のみを配線する場合には3本で足りますが、接地線(アース)が含まれていません。
この選択肢は不正解です。

選択肢2. 4

三相交流の各相(R、S、T)に加えて保護接地を行う接地線(アース)を含めた場合、4本となります。ただし、問題の条件では補助線や中性線が含まれるため、本数が足りません。
この選択肢は不正解です。

選択肢3. 5

三相交流の配線に加えて中性線を含む場合には5本になることもありますが、補助線が含まれていません。
この選択肢は不正解です。

選択肢4. 6

三相交流の各相(R、S、T)に加え、中性線、補助線、そして接地線(アース)を含めた場合、必要な本数は6本となります。
この選択肢は正解です。

まとめ

電動機の配線では、三相交流の各相(R、S、T)に加え、保護接地を行うための接地線(アース)が必要です。このため、最小限の電線本数は4本となります。類似問題においても、設問条件をよく読み、必要な電線本数を確実に算出できるようにしましょう。

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02

動力制御盤と電動機をつなぐ配線の必要電線数を答える問題です。
 

結線図の記号から、動力制御盤内の記号はスターデルタ始動器、電動機の記号は三相かご形電動機であることがわかります。これは、この電動機の始動は、スターデルタ法によることを示しています。スターデルタ法は、電動機の始動時に固定コイルをスター結線にし、回転が上昇したときに、これをデルタ結線に切り替える方法です。固定コイルをスター結線にすると、1 つのコイルにかかる電圧が 1/√3倍になるので、始動電流の上昇を抑えることができます。


この結線の切り替えは動力制御盤内のスターデルタ始動器で行います。三相かご形電動機は固定コイルを3つ持つので、それぞれのコイルの端子対を独立に結線できるようにしておき、始動器とこれらの端子を6本の電線で結びます。始動器は、スイッチで6本の電線と電源との接続をスター結線からデルタ結線に切り替えます。始動器の配線の例を図に示しました。スイッチが「star」側のときは、U2、V2、W2が短絡されてスター結線になり、「delta」側のときは、U2、V2、W2が隣りのコイルの端子に接続されるのでデルタ結線になります。始動時はスイッチを下につなぎ、電流が安定したらスイッチを上に切り替えます。

 

選択肢1. 3

必要な本数に足りません。

選択肢2. 4

必要な本数に足りません。

選択肢3. 5

必要な本数に足りません。

選択肢4. 6

必要十分な本数です。

まとめ

回路図の記号から、この電動機の始動はスターデルタ法によることを読み取ります。スターデルタ法は、始動器側に切換の機構が存在するため、始動器と電動機は6本の電線で繋ぐ必要があります。

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03

この問題では、制御盤内にスター・デルタ始動器があります。

スター・デルタ始動器は、電動機の始動時にスター結線とし、始動後にデルタ結線へ切り替えすることで、始動時の突入電流を抑制する効果があります。

通常のデルタ結線用の3本に加え、スター結線への切替用に3本の計6本が必要となります。

選択肢1. 3

三相動力回路なので、3本としがちですが、スター・デルタ始動器を考慮しなければならないので、不適となります。

選択肢2. 4

こちらもスター・デルタ始動器を考慮していないので、不適となります。

選択肢3. 5

こちらもスター・デルタ始動器を考慮していないので、不適となります。

選択肢4. 6

こちらが正解となります。

まとめ

制御盤内の図記号がスターデルタ始動器のものであると見分けることができるということが重要になります。

頻出問題ですのでしっかり覚えましょう。

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