1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問71 ((旧)平成25年〜27年度 問71)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問71((旧)平成25年〜27年度 問71) (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理の一般的な考え方に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 工程管理は、施工計画において品質、原価、安全など工事管理の目的とする要件を総合的に調整し、策定された基本の工程計画をもとにして実施する。
  • 工程と原価の関係は、工程速度を上げると原価は安くなり、さらに工程速度を上げると原価はさらに安くなる。
  • 工程と品質との関係は、工程速度を上げると品質はやや悪くなるが、さらに工程を早め突貫作業となると急激に品質は悪くなる。
  • 工程管理を行う場合は、常に工事の進捗状況を把握して計画と実施のずれを早期に発見し、必要な是正措置を講ずる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.適当です。問題文のとおりです。

2.工程と原価の関係は、工程速度を上げると原価は安くなり、さらに工程速度を上げると原価は高くなります。
よって、2は適当ではありません。

3.適当です。突貫作業の場合、通常施工に比べて急激に品質は悪くなる傾向がありますが、
管理者としては安全に対して悪くなることがないよう留意しなければなりません。

4.適当です。工程管理は、工事の進捗状況を把握して計画と実施のずれを早期に発見し、必要な是正措置を講ずる必要があります。

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02

正解は 2 です。
工程速度を上げると原価は安くなり、さらに工程を早めて突貫作業をすると逆に原価は高くなります。

その他の選択肢は下記の通りです。

1 工程管理は、策定された基本の工程計画をもとにして実施します。

3 工程と品質との関係は、工程速度を上げると品質は悪くなるが、さらに工程を早め突貫作業となると急激に品質は悪くなります。

4 工程管理を行う場合は、常に工事の進捗状況を把握して計画と実施のずれを早期に発見し、必要な是正措置を講ずる。 は適当です。

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03

工程管理の一般的な考え方に関する記述のうち、適当でないものを選ぶ問題です。工程管理は、品質・原価・安全などを総合的に考慮して施工を管理することが基本です。

選択肢1. 工程管理は、施工計画において品質、原価、安全など工事管理の目的とする要件を総合的に調整し、策定された基本の工程計画をもとにして実施する。

これは工程管理の基本原則であり、適切な記述です。

選択肢2. 工程と原価の関係は、工程速度を上げると原価は安くなり、さらに工程速度を上げると原価はさらに安くなる。

工程速度を上げると、ある程度までは効率が上がり原価低減になる場合がありますが、限界を超えると作業効率低下や人件費・資材ロスが増え、原価はむしろ高くなることがあります。したがって「さらに速くすればさらに安くなる」という記述は誤りです。

選択肢3. 工程と品質との関係は、工程速度を上げると品質はやや悪くなるが、さらに工程を早め突貫作業となると急激に品質は悪くなる。

工程を早めすぎると品質低下につながるという一般原則を述べており正しいです。

選択肢4. 工程管理を行う場合は、常に工事の進捗状況を把握して計画と実施のずれを早期に発見し、必要な是正措置を講ずる。

工程管理の基本手法として正しい記述です。

まとめ

工程速度を上げれば必ず原価が下がるわけではなく、過度に早めると効率低下・材料ロス・手戻り作業が発生し、原価は逆に高くなる場合がある。

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