1級土木施工管理技士 過去問
平成25年度 択一式
問76 ((旧)平成25年〜27年度 問76)

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問題

1級土木施工管理技士試験 平成25年度 択一式 問76((旧)平成25年〜27年度 問76) (訂正依頼・報告はこちら)

安全作業の確保のために事業者が行う措置に関する次の記述のうち、労働安全衛生法令上、誤っているものはどれか。
  • リース会社から移動式クレーン等を運転者付きで借りた場合は、派遣された運転者の資格または技能があることを確認し、派遣された運転者に指揮系統等を通知する。
  • 作業主任者の指名を必要としない作業を行う場合においても橋梁、足場等の作業で労働者が墜落する危険性のあるときは、作業を指揮する者を指名し、その者に直接作業を指揮させる。
  • ドラグ・ショベルにクレーン機能を備え付けた機械で吊り上げ作業をさせる場合は、建設機械の主たる用途以外の使用には該当しないので、車両系建設機械の運転資格がある者に作業させる。
  • 携帯できる研削といし(グラインダ)の取替え又は取替え時の試運転の業務を行う者に対しては、安全のための特別教育を行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。
クレーン機能を備えた車両系建設機械の取扱い資格は、移動式クレーン運転士免許を受けた資格者でなければなりません。

その他の選択肢は下記の通りです。
 
1 リース会社から移動式クレーン等を運転者付きで借りた場合は,派遣された運転者の資格または技能があることを確認し,派遣された運転者に指揮系統等を通知する。は適当です。

2 作業主任者の指名を必要としない作業を行う場合においても橋梁,足場等の作業で労働者が墜落する危険性のあるときは,作業を指揮する者を指名し,その者に直接作業を指揮させる。は適当です。

4 携帯できる研削といし(グラインダ)の取替え又は取替え時の試運転の業務を行う者に対しては,安全のための特別教育を行う。は適当です。

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02

1.適当です。問題文のとおりです。

2.適当です。問題文のとおりです。

3.ドラグ・ショベルにクレーン機能を備え付けた機械で吊り上げ作業をさせる場合は、建設機械の主たる用途以外の使用に該当するので、クレーン作業の運転資格がある者に作業をさせます。
よって、3は適当ではありません。

またクレーン機能を備え付けていなくても吊フックが付属している機械もあるため、その場合はフックをテープ等で使用禁止する旨を明示するようにしましょう。

4.適当です。問題文のとおりです。

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03

労働安全衛生法令では、建設現場での安全作業を確保するために、事業者に対してさまざまな措置が義務付けられています。

運転者の資格確認や作業指揮者の指名、教育訓練などがその例です。この問題は、提示された中で法令上誤っている措置を選ぶものです。

選択肢1. リース会社から移動式クレーン等を運転者付きで借りた場合は、派遣された運転者の資格または技能があることを確認し、派遣された運転者に指揮系統等を通知する。

正しい。派遣された運転者に資格・技能があることを確認し、現場の指揮系統を通知するのは事業者の義務です。

選択肢2. 作業主任者の指名を必要としない作業を行う場合においても橋梁、足場等の作業で労働者が墜落する危険性のあるときは、作業を指揮する者を指名し、その者に直接作業を指揮させる。

正しい。作業主任者を必要としない作業でも、墜落の危険があれば作業指揮者を指名する必要があります。

選択肢3. ドラグ・ショベルにクレーン機能を備え付けた機械で吊り上げ作業をさせる場合は、建設機械の主たる用途以外の使用には該当しないので、車両系建設機械の運転資格がある者に作業させる。

誤り。クレーン機能を用いる場合は「車両系建設機械運転技能」ではなく、「移動式クレーン運転士免許」または「小型移動式クレーン運転技能講習修了」が必要。建設機械の主たる用途外使用に該当します。

 

選択肢4. 携帯できる研削といし(グラインダ)の取替え又は取替え時の試運転の業務を行う者に対しては、安全のための特別教育を行う。

正しい。労安衛法令で特別教育が義務付けられています。

まとめ

クレーン機能を用いる場合は「車両系建設機械運転技能」ではなく、「移動式クレーン運転士免許」または「小型移動式クレーン運転技能講習修了」が必要。建設機械の主たる用途外使用に該当します。

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